寮美千子さんは、「奈良監獄物語」という絵本も出しています。

 

 


絵本ですから、分かりやすいことばで、「奈良監獄」を主人公にして話がすすみます。

すてきな絵本ですが、文章のみ紹介したいと思います。



目次

■坂の上の赤煉瓦
□美しい刑務所
□明治五大監獄
□黒船来航と不平等条約
□ギス監から近代的監獄へ
□囚人たちが積んだ赤煉瓦
□五翼放射状舎房
□暗い時代
□阿修羅さまたちの疎開
□若草理容室
□花火
□監獄法の改正
□やさしさを響かせる楽器
□取り壊しの危機
□町の人々の願い
□喜びと悲しみ
□別れの演奏会
□未来への船出
資料編
・奈良監獄建築配置図
・明治五大監獄
・旧奈良監獄の歴史


坂の上の赤煉瓦

丘から見下ろす黒い瓦屋根の向こう、
東大寺の大仏殿の鴟尾(しび)が、金色に輝いている。
明治の終わりから、もう100年を超え、
わたしはここから、奈良の古い町並みを見下ろしてきた。
「奈良監獄」「奈良刑務所」「奈良少年刑務所」と
時代につれて呼び名は変わったが、
いつだって、罪人たちといっしょだった。
その役目も終わり、いまは「旧奈良監獄」と呼ばれている。

 



にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
 

獅子風蓮