私は別のところ(獅子風蓮のつぶやきブログ)で(2/11) 藤圭子のインタビューを読み直しています。

藤圭子さんにとって、この歌はいわくつきの歌のようです。

●面影平野 藤圭子


娘の宇多田ヒカルさんも絶賛したという名曲です。
ヒットする条件はそろっていたのに、なぜかヒットしなかったそうです。
その理由を、沢木耕太郎は藤圭子さんに執拗に尋ねます。

藤圭子さんは、とうとう根負けしたように、話出します。

「あの〈面影平野〉がヒットしなかったのは、あたしが詞の心をわからなかったから……だけじゃないんだよ。そう思いたいけど、やっぱり、藤圭子の力が落ちたから、なのかもしれないんだ」
「喉を切ってしまったときに、藤圭子は死んでしまったの。いまここにいるのは別人なんだ。別の声を持った、別の歌手になってしまったの……」


たしかにこの動画を視聴すると、初期の藤圭子のドスの効いた声ではなく、ツルっとしたきれいな声になっています。

それが、彼女には不満だった……


獅子風蓮