以前、こんな記事を書きました。

その中で、哲学者の永井均さんの書いた『<子ども>のための哲学』という本を紹介しました。

永井さんは私が尊敬する日本の哲学者の一人です。

 

その永井さんは禅(瞑想)をしていたことを著書などで明らかにしています。

たしか『仏教<3.0>』という対談だったと思うのです……

その中で、永井さんは「寝禅」を勧めておられました。

 

SNSを読むと、最近では「座禅」のスタイルにはこだわっていないようですね。

 

実は、先に紹介した書籍を読んで、私も「寝禅」に挑戦したことがあります。

実際のやり方については書いていなかったので、自己流でやりました。

 

もともと私は胃の全摘手術を受けていたため、普通に仰向けで寝ると、腸管の内容物が食道に逆流してしまいます。

それを防ぐため、大きめのクッションを購入して、それを上半身の下にあてがって寝ています。

私の買ったのとは違いますが、イメージとしてはこんな感じです。

 

 

 

そのままではズルズルと足の方に体がずれ落ちてしまうので、膝の下に抱き枕やクッションをあてがって寝ていました。

 

まずベッドに寝ながら、両足を組んで、座禅のような形にして、そのまま呼吸を整え、私なりの「寝禅」のスタイルとしました。

両足は抱き枕やクッションの上に固定される感じで、安定感があります。

これがなかなか気持ちがいいのです。

座禅と違い、足がしびれることも痛みを覚えることもなく、そのまま眠りにつくこともありました。

なかなかいい方法だと、自画自賛しながらこの「寝禅」を続けたのですが、ある時から、膝の関節が痛むようになりました。

最初は左だけだったのですが、完全に曲がらず、正座ができなくなったのです。

整形外科医は、「年のせい」だといいますが、もしかしたら私の自己流の「寝禅」が膝に良くなかったのかもしれません。

 

結局、寝ているときは足を組むことはせず、柔らかなクッションをお尻にあてがうだけで、両足、両手を楽な姿勢をとることにしました。

そうして、呼吸を整えて、新しいスタイルの「寝禅」を実践しています。

 

 

くれぐれも、最初のやりかたの「寝禅」はお勧めしません。

そのまま寝落ちすると、膝に過度の負担がかかる可能性があります。

 

 

獅子風蓮