「反ワクチン」の医師というと、うつみんや中村篤史氏など、陰謀論に結びついたトンデモな医師を思い浮かべますが、それとは別の系統で、子どもに本当にいいものは何かという点からワクチンに疑問を抱いた小児科医の系統があります。
古くは毛利子来先生や山田真先生。
お二人とも、私は多くの面で共感を抱いています。
本間真二郎先生も、その系列につながるようで、陰謀論とは無縁の良心的な医師のようです。
まずは、この本から見ていきましょう。
コロナのパンデミックが起こる前の出版ですね。
本間真二郎『病気にならない暮らし事典-自然派医師が実践する76の工夫 』(2016.11)
日本人は「和食」を自然食でとるのがいちばん。栄養豊富なうえ、解毒作用も強い玄米。深い呼吸と腹式呼吸・鼻呼吸が健康のカギに。日光にあたると死亡リスクが低くなる。シャワーのときの塩素の害は、飲むときの100倍。化学物質が経皮毒を引きおこし、環境も汚染する。アレルギーは対症療法ではなおらない。がん治療の基本は、生活習慣を根本的に改善すること…。ウイルス学の権威である小児科医が那須烏山に移住して見つけた、健康に生きるためのシンプルな法則。
■はじめに
私は、北海道の大学病院勤めを辞め、農業をするために那須烏山市に移住しました。そして「七合診療所」の所長に就任したのは、もう7年前のことになります。……
この診療所で、私は「自然医療」を提唱しています。……
■総論―「病気にならない生き方」とは?
●あらゆる病気が増え続けている
●病気の本当の原因は?
●すべての生きものは「地球の一部」である―マクロの視点から
●微生物を排除してはいけない―ミクロの視点から
●健康を根本から支える腸内細菌
●微生物を排除してきた歴史が、現代の病気を引きおこした
●交感神経と副交感神経のバランスを保つ
●からだと心は密接に関係している
●「病気にならない生き方」とは?
●生き方を選択するということ
■暮らし事典
●食のこと
●生活のこと
●環境のこと
●医療のこと
●一般的な病気
●おとなの病気
●子どもの病気
●高齢者の病気
●薬について
●家庭の医学
とくに異論をはさむところのない、穏当な内容の本でした。
獅子風蓮