評判の高い『ミステリと言う勿れ』というマンガがkindleの期間限定無料で公開されていたので、さっそく購読しました。

 

 


いやあ、面白かったです。

主人公は、謎めいた、天然パーマの大学生・久能整(くのうととのう)。
彼が、KYで人の気にしているところをズバッと口にして、相手をイラっとさせるところや、相手に話を分からせるためについ饒舌になってしまうところなどが、私に似ていて、感情移入しやすかったのかもしれません。

【第1話のあらすじ】
(ネタバレが含まれますので、それが嫌な人は、アマゾンのkindleで、まず『ミステリと言う勿れ』を読むことをお勧めします。まだ無料期間だと思いますので、今なら間に合います)

冬のある、アパートの部屋で整(ととのう)がタマネギをザク切りしていると、藪という刑事がやってきて、突然任意同行される。

そして、整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。
しかもその被害者は、整の同級生の寒河江。
次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられた整はいったいどうなる。

青砥という刑事に
__どれだけ虚言を尽くしても真実は一つなんだからな。
と言われて、整は反論する。
「青砥さん、真実は一つなんかじゃないですよ」
__何を言ってる。真実が2つも3つもあったらおかしいだろうが。

整は、例をあげ、紛争で敵同士で、したことされたことが食い違うことを説明する。
どちらもウソをついてなくても、話を盛ってなくても、必ず食い違う。
「だからね、青砥さん、真実は一つじゃない。2つでも3つでもない。
 真実は人の数だけあるんですよ。
 でも、事実は一つです。……警察が調べるのはそこです。人の真実じゃない。
 真実というあやふやなものにとらわれるから、冤罪事件とか起こすのでは」

(中略)

殺人事件の犯人は、なんと最初に整の家にやってきた刑事の藪だった。
藪は金持ちのボンボンである寒河江がひき逃げで藪の妻子を殺したと疑い、整に罪をなすりつける準備をしたうえで、寒河江を呼び出し、殺害していたのだ。
藪は、家族の復讐のために寒河江を殺したのだった。

普通のミステリーなら、真犯人が分かった時点で解決なのですが、このマンガはここからがすごい。

整が犯行を認めた藪に問いかける。
「楽しかったですか? 復讐は楽しかったですか?
 藪さんは聞くところによると刑事の仕事に命をかけて家族を顧みず、家にはほとんど帰らなかった。
 おそらく息子さんの行事にも何一つ参加してないんでしょう。ひき逃げにあった時も、病院にかけつけなかった」
__張り込み中だったんだ。
「怖かったんですよね。死に目に会うのが、現実を見るのが怖かった。
 刑事としての藪さんの代わりはいくらでもいるのに、そこは無視した。
 それほど大事だった刑事という仕事を、復讐のためなら捨てられるんですね。
 復讐のためなら、時間を作れたんですか」

(中略)

「奥さんはあなたの無事を祈り、身体を心配してた。
 あなたはそれを、逆に、したことがありましたか。
 奥さんの好きな花を、仏壇やお墓に飾ってあげてますか。
 お子さんの好きな食べ物を供えてあげてますか。
 そもそも知っていますか。
 復讐じゃなく、そういうことに時間を使いましたか」



刑事の仕事にいれこんで家庭を顧みなかった刑事・藪の姿が、私には、創価学会の活動にいれこんで家庭を顧みず、妻子に寂しい思いをさせてきた元バリ活の方の姿に重なって、哀れでした。

ゼロさんも、同じような体験を、ブログに書いていますよね。
脱会した今では、逆に創価学会を憎み、創価学会の崩壊のためなら何でもやるという感じでしょうか。
多少乱暴な意見でも、少々の誤りを含んだ意見でも、創価学会を批判するコメントなら大歓迎。
しかし、お互いの批判はご法度。
そのような偏った言論空間では、デマや冤罪を生み出すことになるのではないでしょうか。

ゼロさんのブログ自体、「狩野川物語り」を根拠に「牧口先生と戸田先生が最初から会員から金を巻き上げるために創価教育学会を作った」などというトンデモ学説から始まっていますが、これは遺族にとっては許しがたい冤罪の可能性があると思うのですが、いかがでしょうか。

私は、どんな小さな冤罪も許しません!

つづく