集中できない人や今も余震が頻繁に発生して、さらに大地震が起こったらという不安を感じる人は、
時間を限ってX(旧Twitter)を覗くといい。励まし、救おうとする人間の優しさと同時に、残酷さに気づくだろう。自然災害を自分の不満解消や利益、快楽に利用しようとする人々のおぞましさ。でも、これも人間の一面なのだ。101年前の関東大震災も、1995年の阪神淡路大震災でも、2011年の東日本大震災でもデマやフェイクニュースが流れ、人々を混乱させた。被災者の傷心をさらに刺激して何になるのかと怒りを隠すことはできない。特に現代ではSNSの匿名性(大衆の中の一人)がより事態を深刻にする。
社会で生きていく以上、人間の心に棲みつく闇ともいうべきものとは、一生付き合っていかねばならない。こんな答えの出ない問いは、共通テストや個別試験では出ない。でも、生きるための大切な学びは、日々の出来事を通して、こうしたことを考えることじゃないかなと思う。