今年53冊目。
「正義と微笑」と「パンドラの匣」が一緒におさめられている。
どちらも、青年から大人になる過程の話だが、気恥ずかしくなるような、いわゆる大人が青臭いと言いそうなことも臆せずに書かれている。だからこそ、自分のことに置き換えて、その気持ちはわかるけど、あ~気恥ずかしいと思いながらも、とってもおもしろく読むことができました。
人が人として成長していく葛藤が見事に描かれている。
中学生、高校生に読んでもらいたい一冊。自分も、その頃に、この本に出会っていたら、と思います。
パンドラの匣の最後の言葉が印象的でした。ここに、この本のすべてが集約されていると思いました。
「献身とは、ただ、やたらに絶望的な感傷でわが身を殺すことではない。大違いである。献身とは、わが身を、最も華やかに永遠に生かす事である。人間は、この純粋の献身に依ってのみ不滅である。しかし、献身には何の身支度も要らない。今日ただいま、このままの姿で、いっさいを捧げたてまつるべきである。。。。献身には猶予がゆるされない。人間の時々刻々が、献身でなければならなぬ。いかにして見事に献身すべきやなどと、工夫をこらすのは、最も無意味なことである。。」と。
とても素晴らしいメッセージだと思いました。。