部活動①


私は高校では部活に入らず、バイトをしたいと思っていました。毎週日曜日に入る折り込み広告の求人を見て、気になるバイトに応募しました。

しかし1つ目のバイトの面接で、不採用にガーン
バイトを探している事を知ったクラスメイトから
「私のバイト先今バイト募集してるから」
と紹介してもらい、応募して面接に行きましたが、そこも不採用に終わりました。

高校生で出来るバイトは、スーパーのレジだったり、飲食店のバイトが主になります。場面緘黙症を克服した私なら、接客業も問題ないと思い、スーパーのレジやファミレスのホールなど色々面接に行くのですが、どこも不採用でした。

高校に入学したばかりの頃、担任の先生から
「放課後職員室の前に来て下さい。Y先生が呼んでいます」
と言われました。その先生は知らない先生で、何故呼び出されたのかも分からず、戸惑いながら放課後職員室の前に行きまた。

すると他にも同じクラスの子が何人かいました。直ぐにY先生がやって来たのですが、私を見て一言。
「誰はてなマーク呼んだはてなマーク」 
と、なんと呼び出した事を忘れたのですびっくりマーク

「呼ばれました」
と答えた事でその場に留まる事になりました。

話の内容は、Y先生は吹奏楽部の顧問の先生で、中学時代吹奏楽部だった子に声を掛けて、部活の勧誘を行っていたのです。

集められた中には他の部活に入ると言って断った子もいるし、他の生徒も部活には入らないと言って断りました。私も部活に入る予定はなかったので断りました。呼び出された全員、吹奏楽部に入る事を断りました。

そしてあの時呼び出されてはなかったけど、Fちゃんも中学時代吹奏楽部で、高校でも吹奏楽部に入りました。仲良しのEちゃんは吹奏楽部ではありませんでしたが、誘って一緒に入っていました。

私はバイトの面接に何個も落ち、クラスでも中々グループに入れず。Eちゃん、Fちゃん達ともっと仲良くなりたいと言う思いから、思い切って吹奏楽部に入る事にしました。

中学時代の部活は人数がとても多く、コンクールやマーチング、演奏会などの行事も沢山あり、学校でも入学式や卒業式、体育大会に文化祭など、学校内での演奏も沢山あり、人数が多い分迫力もありました。

高校の吹奏楽部は人数が少なく、全ての楽器が揃っていません。人数が少ない為学校内でも入学式や卒業式での演奏はないし、体育大会では演奏するものの、人数の少なさから全然音が響かず「聴こえにくい」と不評です。練習も朝練はなく、毎日放課後は練習しますが、学校が休みの日は練習はありません。

人数の少ない吹奏楽部に魅了など感じなかったのですが、この先の高校生活を友達と青春するために、無理やり入ったようなものです。

それにM ちゃんとの付き合いに疲れてきて、これを機にMちゃんから離れようかとも思っていました。そして私はここから、地獄の高校生活が始まるのです。