『相棒22』の第9話から第11話までの感想です。

 

第9話「男の花道」
もうほんっっっっっっとうに残念! きれいな内村部長がきたない内村部長に戻ってしまって残念の一言に尽きます。ストーリーについてですが、内村部長の人格が戻るのがメインであとは全部オマケなんじゃないかと思うぐらい全体的に薄味な印象を受けました。弓生が正当防衛じゃなかったことも、組長が直々に鬼丸の敵を討つこともだいたい予想通りの展開でひねりがなかったです。正直第9話一話分よりも次回予告の30秒の方がインパクトがありました。

 

第10話「サイレント・タトゥ」

素晴らしい元日SPでした。小さな事件が大きな事件に発展していく展開も面白かったですし、チーム特命係が一丸となって悦子さんを奪還しようとする姿は見ていて熱くなりました。単なるファンサービス回というわけではなく、ダークナイト事件からずっと放置されていた悦子さんの9年間を補う話であると同時に、カイトくん関連のストーリーがようやく動き出したと感じられる話で、これからも『相棒』を見続けたい、これからの『相棒』も見届けたいと思えるSPでした。

 

第11話「その頬に触れるな」

途中までは面白かったんですけどね……。最後の方に涙を誘う演出がありましたが、これを泣ける話にするのは無理があると思います。社長は言うまでもありませんが、登紀子も同じぐらい極悪じゃないですか? 行動がいちいち身勝手。一番ひどいのがほっぺ丸を凶器にするところ。娘との思い出がつまった大事なキャラクターを、どうしたらあんな使い方ができるのか。選考委員長の賄賂の件もお咎めなしで、脚本に強い違和感を覚えました。