親の愛情を感じなかった上、宗教という特殊な世界で生きた10代。

心は歪み、恋愛はメンヘラ街道まっしぐら。



親への愛情を求める気持ちに蓋をして、相手に依存。

とにかく淋しさを埋めたい。

愛を感じたい。

メンヘラの極みみたいな女の出来上がり。



良くも悪くも、見た目や第一印象は人から好印象を持たれる為、絶えず彼氏がいるような日々だった。



宗教の中で、人の幸せ、世界平和。

ずっとずっと刷り込まれ続けた。

善人でなければいけないと。

自分の本当の心はドロドロしているから、人の幸せを願える余裕などないのに。

しかし、そうでなければいけない、人の幸せを願わなければ、人を大切にしなければ。

この葛藤は長期に渡り自分を苦しめる。



自分を大切にできない人間が、人を大切にできるはずない。

今の自分なら、はっきりそうだと思うし言える。




そんな自分を更に拗らせた恋愛エピソードを一つ。


19歳の時、とある芸能人と付き合うことになったのだが最悪な日々だった。

特殊な職業故、配慮をしなければいけないのは当然だが、そもそもの相手の人間性がクソだ。


本題の恋愛じゃない為、箇条書きでいく。



浮気三昧

親友と浮気されたことは一番の傷

束縛

小姑並のうるささと支配、モラハラ

薬物をやっている事実が発覚

薬の反動で勘繰りが酷く暴力あり

別れると言う度、リストカットを繰り返し死ぬと脅される


細かく書けばもっとあるが、本当に重々しい日々だった。

表舞台での彼はキラキラ善人面していて、その姿が滑稽で腹立たしかった。


しかし、本題の彼との日々を思うと、親友と浮気した以外は軽く感じてしまう。



19歳。

高校を卒業したばかりの子供な自分には、あまりに衝動が大きい事件みたいな恋愛だった。


人間不信になり、メンヘラに拍車が掛かり、その後付き合った方々には相当な苦労をさせてしまった。



だから、彼との五年の苦悩は因果応報。

過去の報いを受けているのだと思わざるを得なかった。