2023年6月、大阪で一人飲んだり浸かったりするシリーズ、その5。
飲み話が続いてましたが、ここで湯に浸かり話です。
まずはここまでの行程をどうぞ。
1.大阪屋
2.富士屋酒店
3.淡路屋
4.軽食 松
弁天町で飲み食いしていた大きな理由は、弁天町に今回行こうと思っていた温泉施設があったから。
個人的に普段の温泉フィールドワークではまず行かないであろう的な施設なのだけれども、しっかりかけ流しの浴槽があるらしいということで思い切って挑むことに。
目的地は弁天町駅の北出口からすぐ。
実際は界隈でさんざん飲み食いしていたので駅は経由しておりませんが。
もうお分かり、空庭温泉が目的地。
関西在住の温泉好きの仲間でもここに行ったという話は聞いたことがないぐらい、逆に派手に有名なところ。
こことスパワールドはあえてなかなか行かないよね~。
ちなみにスパワールドはこの後8月に行きました!
空庭温泉はオシャレなアートホテル内にある。
そしてそれらは大阪ベイタワーという、高さ200mの多目的ビルに所属。
個人的な温泉観の真逆にありそうなこちら、それでも湧く温泉は等しく尊い。
どんなお湯か、行ってみようではありませんか。
空庭温泉 OSAKA BAY TOWER
19時45分頃に到着。
一人客はこの時間、どうやら少なそう。
とはいえ中は家族連れやカップルやグループの外国人、若い人で溢れていた。
営業時間は11時~23時。
こちらの料金表↑にプラス入湯税がかかった。宿泊しないのにかかるのか。
ぼくは平日17時以降のナイター料金だったので、実際は1980円+150円で2130円だった。
ちなみに2023年現在は平日ナイター料金2262円と値上がりしている。
いずれもタオルと館内着付の料金。
その館内着は浴衣。
浴衣着用は必須で、自分で選んで更衣室へ向かう。
空庭温泉は3層になっており、なかなかに複雑。
このブログでも湯の話に到達するのにそこそこかかるのであります
まずは更衣室へ。
ここで全員浴衣に着替える。これを面倒と見るか、アトラクションと見るかは個人差があるでしょう。
はい、浴衣に着替えました。
浴場にももちろん脱衣所があるので、手荷物はこの後ももっていける。
ここから先は世界観がさらに濃くなる。
安土桃山時代をイメージしたらしいのだけれども、その意図についてはノーコメント。
浴衣のまま飲食やゲームなどもできる。
ぼくはさんざん食べ飲みしてきたので、この辺りはスルー。
浴場のあるフロアへはエレベーター。
弁天温泉効能書というパネルがあった。
ちなみに源泉名は弁天温泉ではない(詳細は後程)。
空庭温泉、弁天温泉、そして実際の源泉名と3つの呼び名があることになる。
浴場は5階。
男女別の浴場は入れ替えなし。
共有の天空庭園というのがもしかしたら最大の売りなのでしょう。
休憩所を睨めつつ、ようやく浴場、男湯へ。
ここから先の浴場エリアは予想通り撮影禁止。
なのでこの先しばらくはオフィシャルサイトやメディアの紹介記事より拝借した写真が続きます。
なおいくつもある浴槽の内、こちらで主に取り上げるのはあくまでも源泉かけ流しの浴槽。
その他についてはほとんど触れてないのであしからず、です!
※写真はARTHOTELのサイトより拝借
源泉を使用した浴槽はいくつかあるようだけれども、非加水のかけ流しの浴槽は1つのみ。
無理なく10人以上が楽に入れそうなしっかりとした広さがあるのはなかなか素晴らしい。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
微黄色透明の湯は源泉名が「大阪ベイタワー温泉」。
1000m掘削して源泉をゲットした時点では空庭温泉の総合的なコンセプトまではできてなかったのだろうか、なんて想像する。
源泉温度は45.1度、pHの表記はないが弱アルカリ性の単純温泉。
成分総計は0.428g/kg。
※写真は温泉紹介サイトより拝借
この湯を先述通り、加温してかけ流しにて使用している。
浴槽の体感温度は43~4度としっかり熱く、かなり良い状況で投入していることがわかる。
なお加温というのは分析書の温泉利用の欄の表記に基づいております。
※写真はメディアの紹介サイトより拝借
湯口の寄り写真は拾えなかったけれども、湯口周りに少し茶色の沈着があった。
源泉の投入はしっかりした量。
湯は淡い麦っぽい香りがする。
ミネラル感があり、やはり淡く麦っぽい味がした。
何よりの特徴は、膜を張るようなスベスベ感。
※写真はメディアの紹介サイトより拝借
成分の数値を簡単に抜粋。
陽イオンはナトリウムが89.5mg、カリウム1.8mg、マグネシウム0.6mg、アンモニウム0.5mg、カルシウム0.4mg。
陰イオンは炭酸水素236.3mg、塩化物15.7mg、リン酸水素1.9mg、硫酸1.7mg、硫化水素0.8mg、臭素0.2mg、フッ素0.1mg。
遊離成分はメタケイ酸70.8mg、メタホウ酸0.9mg、遊離二酸化炭素7.0mg。
重曹泉系の単純温泉であることがわかる。
湧出時にはタマゴ風味がありそうだけれども、使用位置では感じられなかった。
他の浴槽も軽く触れておきましょう。
源泉を循環濾過して使用しているのが露天風呂。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
露天風呂と言ってもご覧の通り屋根はしっかりある。
でも実際は写真より開放感があったかも。
他には売りの庭が眺められる庭見風呂。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
日が落ちていたのであまりよくわからず。
庭はライトアップされてはいた。
後は絹湯風呂。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
人工の炭酸風呂。
※写真はオフィシャルサイトより拝借
それぞれの浴槽は消毒ありだけれども、嫌な塩素臭とかはなかった。
ただし水風呂にはやや塩素風味あり。
カラン&シャワーはチェック忘れ。
浴場は他に貸切露天風呂がある。未確認。
貸切露天風呂もかけ流しだと思われる。
ではそのまま外に出て庭園を眺めてみましょう。
画面↑の右側には足湯もある。
このエリアは男女共に楽しめるため、カップルなどが多い。
使用されているのは源泉でないみたいだが、自分で確認はしてませぬ。
庭園越しに見えるタワーが何ともねぇ。
アートホテルのサイトにあった庭園写真↓も拝借。
※写真はARTHOTELのサイトより拝借
大阪らしいコテコテ感をなるべくブラッシュアップしたといった感じの空庭温泉。
この源泉はこちらでしか入れないはずなので、かけ流し浴槽を求めて何かの機会に訪れるのはありでしょう。
退館システムも今どき。
この後は伊丹に移動、いつもの湯友と遅い時間からの飲み会となったのだけれども、店もいつものおとめ食堂だったため写真は割愛。
次回はこの時に泊まった大阪の宿泊施設のお話。
空庭温泉 OSAKA BAY TOWER
大阪府大阪市港区弁天1-2-3
06-7670-5126
17時からのナイター料金2130円(2023年現在は2262円)※2023年7/1より変
11時~23時
月1回、主に水曜日に休みあり
<源泉:大阪ベイタワー温泉>
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
45.1℃
弱アルカリ性
成分総計 0.421g/kg
1000m掘削
微黄色透明
淡麦臭あり
淡麦味、ミネラル感あり
膜を張るようなスベスベ感あり
加温かけ流し(源泉風呂)
2023年6月入湯
※数値はR1の分析表より