赤湯温泉 山口館 <温泉編 薬師湯・青湯> | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹いてるテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録のための温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが、その湯は知ってる知らない、入った入ってないで張り合うつもりは一切ありません。そのほか酒や食話、もちろん音楽のことも取り上げます♪

2022年9月に友人と行った、登山&温泉のお話シリーズ。

最初にここまでのブログ投稿状況から。

 

すえひろ(食事)

赤湯温泉 山口館 <到達編>

赤湯温泉 山口館 <建物編>

赤湯温泉 山口館 <食事編>

赤湯温泉 山口館 <温泉編 野湯・玉子湯>

 

前回もお話したように、山口館の浴場は露天風呂のみで3つ。

おさらいになるけど、それぞれの位置関係と入浴時間について確認。

 

 

1.朝~日中~18時まで
 玉子湯・薬師湯が男性 
 青湯(川下)が女性
2.夕食後 18時~20時男女入替
 玉子湯・薬師湯が女性
 青湯(川下)が男性
3.20時~夜間 混浴
 朝になったら1.に戻る

 

前回は野湯と玉子湯、今回は薬師湯と青湯についてお送りする。

 

 

赤湯温泉 山口館 <温泉編 薬師湯・青湯>

 

 

 

薬師湯玉子湯と隣接しており、実際は両浴場を裸のまま行ったり来たりできる状況。

アプローチは同じところから。

 

 

写真の男↑はわたくしであります。

 

砂利道を下り、左に行くと玉子湯、右に行くと薬師湯

 

 

波板の屋根の浴舎が薬師湯

 

 

こちらも玉子湯同様、岩盤から湧出しているところに浴槽を作った、足元湧出の湯ビックリマーク

色味は玉子湯に似ているが、オレンジ色系のニュアンスがやや少ない。

くすんだ淡い抹茶色にやや濁りの湯は源泉名が「薬師の湯」。

源泉温度48.2度pH6.3ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉

成分総計3.133g/kg

自然湧出の湧出量は16.2リットル/分で、実は玉子湯より少し多い。

 

 

当然完全かけ流しで使用されている。

浴槽の底は全て岩盤であった。

 

プクっと足元湧出している状況も撮れた↓。

 

 

金気臭金気味

甘味と炭酸の名残と思われる甘酸味があった。

風味は玉子湯とかなり似ている。

 

陽イオンではナトリウムが498.0mgで50.12ミリバル%、カルシウムが393.1mgで45.40ミリバル%。

以下はマグネシウムの16.8mg、カリウムの13.2mg、ストロンチウムの3.1mg、鉄(Ⅱ)の1.3mgとなる。

陰イオンでは塩化物が1043mgで67.68ミリバル%、硫酸が404.1mgで19.35ミリバル%、炭酸水素が335.5mgで12.65ミリバル%。

以下は臭化物が6.3mg、ヨウ化物が2.4mgと続く。

遊離二酸化炭素は282.0mgあるが、炭酸のシュワシュワ感や泡付きまでは確認できなかった。

メタケイ酸は104.7mg、メタホウ酸は27.6mg。

 

温度を測ってみると。。。

 

 

43.7℃とこれも奇跡の適温照れ

 

 

しっかりとしたスベスベ感あり。

玉子湯で観察できたオレンジ色の湯の花はほとんどなかった。

 

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

 

以上、玉子湯とこの薬師湯は男性は日中18時までは何度も入浴できるが、日没の18時~20時は女性専用となる。

その2時間に男性が入れるのが、3つめの浴槽「青湯」。

とっぷりと日が暮れた状況で、懐中電灯を持って向かう。

自由に借りれる行灯もあった。

 

 

写真に撮れなかったのだが、月の出てない真っ暗な状況での星空が素晴らしかった。

まさに満天の星とはこのこと。

 

さて青湯というには湯の色が他と違うのであろうと期待するわけだが、暗くて湯の色はほとんどわからない(^^;

 

 

朝になって明るくなるとまたこちらは女湯となってしまうのだが、我々が泊まったときの女性客はテント泊の夫婦の1人のみ。

早朝に女将さんに会った際、その夫婦はもう出発したから女性客が居なくなったため、青湯もどうぞと言われた。

これはラッキー照れ

 

 

玉子湯と薬師湯の入口から青湯へはやや歩く。

 

 

真っ暗な夜中に歩くにはそれなりの注意が必要だった道。

 

 

上の青湯の看板あたりはこんな状況↑なのでした。

 

 

建物的には薬師湯よりもやや立派か。

いずれも目の前が清津川で、素敵な立地であることは同じ。

 

 

おお、青湯と言われればそうも見えるような色合い。

ただぼくが表現するとしたら、白緑黄色ささ濁りといった感じか。

源泉名は「青の湯」。

源泉温度50.2度pH6.7の、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉

成分総計2.015g/kg

掘削自噴11.9リットル/分の湧出量。

この湯のみ足元湧出ではないが、完全かけ流しは同じ。

 

 

沈着の様々な色合いが美しい。

浴槽内のオレンジ色の湯の花はわずかだった。

 

 

源泉の成分をまた簡単に。

陽イオンではナトリウムが326.0mgで48.53ミリバル%、カルシウムが282.5mgで48.25ミリバル%とこの2要素でほとんど。

以下はカリウムの8.5mg、マグネシウムの6.9mg、ストロンチウムの1.9mgと続く。

陰イオンは塩化物が619.5mgで60.10ミリバル%、硫酸が395.1mgで28.31ミリバル%、炭酸水素が200.5mgで11.32ミリバル%とこの3要素でほとんど。

遊離二酸化炭素は67.1mg。

メタケイ酸は82.7mg、メタホウ酸は15.9mgとなっていた。

 

浴槽の温度を測ってみると。。。

 

 

42.1℃とこれまた適温。

加温も加水もなくどの浴槽もまさに適温なのが奇跡のすばらしさだ。

 

 

今回初めての湯口写真。

湯口で淡い焦げ硫黄臭があった。

炭酸の名残の甘酸味を感じる。

ごく僅かに塩味もあったか。

金気風味も淡くある。

やはり湯口で風味チェックをする方が慣れていることを実感(^^;

 

湯口パイプの先の向こう側にはオレンジ色の源泉ロードが確認できた。

そしてパイプには芒硝系の白い結晶。

 

 

湯口での温度は49.0℃。

湧出温度に近い状況で投入されているのがわかる。

 

 

この湯もしっかりとしたスベスベ感があった。

そしてこの湯も目の前に清津川があるのはもうご存じの通り。

 

 

やはり朝からやります、川の極上水風呂。

 

 

そしてすぐさま浴槽へ。

 

 

こちらでもこの極上交互入浴、たまりませぬウシシ

 

以上、5回に分けてお送りした「赤湯温泉 山口館」のお話はこれが最後。

源泉の違う3つの浴場+野湯、そして清津川の清流。

しんどい登山をしても行ってみたくなったでしょうか照れ

 

次は麓に降りて食べた食事と汗を流した温泉施設の話を1つに簡単にまとめ、このシリーズ最後とします。

 

 

 

赤湯温泉 山口館 

 

新潟県南魚沼郡湯沢町 苗場山5合目
※現地に電話はなし
【連絡及び問い合わせ先】
新潟県南魚沼市余川3383
025-772-4125

冬期休業

1泊2食付き9000円

 

【薬師湯】

<源泉名:薬師の湯>

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(低張性・中性・高温泉)

48.2度
pH6.3
成分総計 3.133g/kg

16.2リットル/分(自然湧出)※足元湧出

くすんだ淡い抹茶色にやや濁り

淡金気臭あり

金気味、炭酸の名残の甘酸味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

完全かけ流し

 

【青湯】

<源泉名:青の湯>

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性・中性・高温泉)

50.2度
pH6.7
成分総計 2.015g/kg

11.9リットル/分(掘削自噴)

白緑黄色ささ濁り

淡焦げ硫黄臭、淡金気臭あり

淡金気味、微々塩味、炭酸の名残の甘酸味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

完全かけ流し


2022年9月入湯
※数値はH30の分析書より