あわら温泉グランドホテル <湯元館編> | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹いてるテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録のための温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが、その湯は知ってる知らない、入った入ってないで張り合うつもりは一切ありません。そのほか酒や食話、もちろん音楽のことも取り上げます♪

2020年8月、福井県のハシゴ湯&食の話の続き。

今までの行程をどうぞ。

 

国民宿舎 鷹巣荘

カフェド伊万里 (食事)

六呂師高原温泉ピクニックガーデン

鳩ヶ湯温泉

佐野温泉 福の湯

 

福井市内の福の湯から向かったのは、おそらく福井で最も有名な温泉地であり北陸を代表する芦原温泉があるあわら市。

もちろんその芦原温泉へ立ち寄るためである。

現在は、あわら温泉と表記されることが多く、現地でもそちらで広めようとしているようなので、ここでもひらがな表記とする。

 

あわら温泉は明治16年に偶然発見されたらしい。もちろんその頃は芦原温泉。
大正~昭和の温泉旅行ブームで発展し、関西の奥座敷とも呼ばれるようになる。

しかし不幸なことに昭和31年に大火で多くの宿が焼失。

都市計画からやり直して現在に至る。

近年にも火事があり、有名宿が被害にあったのは記憶に新しい。

それでも多くの人を惹きつけ続けているのがあわら温泉。

その理由の一つに各施設が独自の自家源泉を使用しているということがある。

総源泉数は50本近くあるらしい。

 

あわら温泉街の中心にあるのがセントピア広場

 

 

」の字が聳えているように、こちらの「セントピアあわら」でも立寄り入浴ができるが、向かったのはそこからほど近い宿、「あわら温泉グランドホテル」である。

 

 

「あわらグランドホテル」と「あわら温泉グランドホテル」のどちらが正式名称か分からないが、公式サイトの表記に合わせて後者を採用。

大規模な宿のこちら、湯めぐりの宿と自ら称しているぐらいにたくさんの浴場がある。

ぼくが訪れたときは立寄り入浴だとその内の2つの棟の浴場に入れた。

写真が多くなったため、それぞれの棟、<湯元館編><東館編>に分けてお送りする。

 

 

あわら温泉グランドホテル <湯元館編>

 

 

 

平日とは言え夏休み期間だったこともあり、宿泊の利用客も多いようだ。

 

 

先に触れたがこちらは大規模な宿であり、昭和テイストというか歴史を感じるロピーも広大で、とても立寄りだけだと全貌は分からない。

 

 

ピンボケ失礼↑。

日帰りの立寄り入浴は15時~21時だった。

到着したのは16時半頃。

 

 

ぼくは手ぬぐい付の60分コース800円にしたが、タオル持参が見えたからか忘れられたからか、手ぬぐいを貰えなかった!

あるいはレンタルなのか。

そして60分はその日に入れた浴場を全部堪能するには結果的に短く、余裕を作って120分コースを選択した方が良かったかも。

深いところの理由は次第に明らかになるだろうニコニコ

また立寄りでも貸切風呂は別料金で利用できる。

 

館内は先述通り昭和テイストがあるが、現役感もしっかり。

老舗の重厚感も十分感じる。

 

 

館内の見取り図パネルがあった。

 

 

これだけでも十分大規模だが、これに加えて平成24年に湯元館がオープン。

先述したように、その湯元館とパネルにある東館の浴場への立寄りが許された。

他にも全部で7つの浴場がある(浴槽ではない)というからスゴイ(^^ゞ

2泊ぐらいしないと全部にしっかり入りきれないのではなかろうか。

 

ではその湯元館の棟へ。

 

 

さすがにグッと新しいテイストになる。

 

 

時間帯のせいか、湯元館には人影が見当たらなかった。

広いロビーには図書コーナーや卓球台も。

 

 

それでは浴場へ。

 

 

湯元館には「静の湯」と「平安の湯」があり、ぼくが訪れたときの男湯は「静の湯」だった。

 

 

ここ一つの浴場をとっても十分な規模なのである。

 

 

幸いなことに、終始独り占めで入ることができたニコニコ

 

 

それでは浴場内へ。

 

 

なお、カメラのレンズの内側?が少ししばらく曇ってしまい、多くの写真がにじんだ感じになってしまった笑い泣き

 

 

メインの浴槽は数人がゆったり入れるサイズ。

奥には一人用サイズの浴槽が2つ並ぶ。

洗い場は確か2面に十分な規模であった。

これ↓はほんの一部。

 

 

カランの写真を撮ってないので源泉は出なかったのか…未確認ということで。

 

メイン浴槽の手前にはかけ湯コーナーがあった。

 

 

湯口や浴槽周りにある茶色い沈着を見てとれるように、かけ湯は源泉を使用している。

茶色い沈着だが、鉄イオンは無い。

 

 

湯口での温度は42.4度と適温。

源泉の詳しい話は後程。

 

かけ湯とメイン浴槽の位置関係はこんな感じ。

 

 

無色透明な湯は源泉名が「芦原温泉 泉井番号 第37号」。

ちなみにこちらの宿は自家源泉を3本持っているらしいのだが、この浴場では第37号の単独使用

この単独使用をぜひ覚えておいてください。

次回は違うのでにひひ

 

 

源泉温度51.9度pH7.5ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉

成分総計5.257g/kg

湧出量掘削・動力揚湯41.3リットル/分

ナトリウムイオンが1298mgに対し、カルシウムイオンは580.1mg。

ストロンチウムイオンが11.3mgはわりとある方?

陰イオンでは塩化物イオンが2873mgの他に目立つのは硫酸イオンの287.3mgぐらいか。

ちなみに炭酸水素イオンは44.1mg、メタケイ酸は56.7mg、メタホウ酸は24.4mg。

何となく総硫黄を計算してみたら0.8mgぐらいあった。

 

この湯をおそらく完全かけ流しにて使用している。

 

 

オーバーフローもまずまず。

公式サイトでは源泉かけ流し(加温)みたいな表記があったが、夏であったし加温はしてないのでは。

 

浴槽の温度を測ると。。。

 

 

43.2度とやや熱め適温ニコニコ

 

湯口は浴槽内投入だった。

 

 

湯口あたりでも温度はほぼわらず。

2本のパイプからしっかり投入されていた。

風味のインプレッションは後程。

 

 

塩化物泉らしい、しっかりとしたスベスベ感も心地よい。

 

では奥の2つの浴槽、「石釜風呂」へ。

 

 

見た通り、それぞれが大人一人用。

 

 

使用源泉は同じ。

投入量は多くはないものの、しっかりかけ流されていた。

 

 

浴槽温度を測ってみると。。。

 

 

40.5度とぬるめ使用。

ゆっくり入ってリラックスできる。

しかしここで寛ぐと2浴場で60分が足らないのである(^-^;

 

 

ここで源泉の風味チェックを。

ごく僅かに焦げ硫黄臭がするかしないか。

淡い塩ダシ味が美味しいニコニコ

 

湯口の温度を測ると。。。

 

 

42.4度とメインよりややぬるめだった。

でも加水はしてないだろう。

 

 

ぬるめの石釜風呂とやや熱めのメイン浴槽を行ったり来たり。

じっくり入って何とも良い湯なのだ。

あわら温泉、さすがだビックリマーク

 

最後に撮ったメインの入浴写真だけ、レンズが復活していた(^-^;

 

 

次は<東館編>

 

 

 

あわら温泉グランドホテル

 

福井県あわら市温泉1-601
0776-78-5500

立寄り入浴料 800円(60分・手ぬぐい付き)※付かなかったが

他のプランもあり
15時~21時

 

【湯元館】

<源泉名:芦原温泉 泉井番号 第37号>

ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)

51.9度

pH7.5

成分総計 5.257g/kg

湧出量 41.3リットル/分(動力揚湯)

無色透明

微々焦げ硫黄臭あり

淡塩ダシ味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

完全かけ流し(おそらく)

 

2020年8月入湯

※数値はH26の分析書より