そう言うわけで、この岡山の湯旅のメイン目的地は湯原温泉。
再訪だが宿泊するのは初めてである。
湯原温泉は美作三湯の1つ(他は奥津・湯郷)で、温泉郷(湯原・足・真賀・郷緑など)として15本ほどの源泉を持っている。
湯量は豊富で湧出量は5736トン/日にもなり、さらに砂湯みたいに川底から自噴している未利用の源泉もまだあるそうだ。
全て合わせると、6000リットル/分にもなるとのこと
温泉街を歩いていても、源泉に触れられるところがいくつもある。
各宿には基本的にかけ流しの浴槽を最低1つは設置しているらしい。
さて、十数軒ある湯原温泉の中から今回宿に選んだのは、和風旅館の「油屋」。
今の当主で15代目と言うから、元禄旅籠の名の通りの老舗旅館だ。
油屋というのは、江戸時代に旅人へ行灯や燈油の油を提供し続けたことが由来とのこと。
そして映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「油屋」のモデルになったウチの一つの宿らしい。
通りを挟み、「食湯館」と「夢酔庵」の2つの建物が並んでいる。
基本的に食事と温泉が「食湯館」(宿泊できる特別室もあり)、宿泊が「夢酔庵」となっている。
上の写真↑は「油屋」の看板ともなる「食湯館」。
なお写真が多いので、何回かに分けてアップする。
湯原温泉 元禄旅籠 油屋 <到着編>
チェックインなど手続きは、宿泊する「夢酔庵」の方。
部屋は全部で8室のみ。
その全ての部屋に源泉に入れる浴槽が付いている。
料金は2食付きで1万円前半からだが時期や食事などによってプランが様々あり料金もかなり違ってくる。
素泊まりや朝食のみなどもOK。
我々(母とぼく)は1万円台後半のプランだったかと。
女性は浴衣や帯が選べるようになっていた。
部屋は4F(最上階)、げんろくの間。
川に面した和室だが、窓側にソファを置いた洋間もある。
ちなみに全ての部屋が川ビューだ。
新しくはないが、十分に寛ぐことのできる部屋だった。
眼下に見える川は旭川。
この上流、右側に砂湯がある。
また対岸には油屋別館があるが、現在は休業しているとのこと。
浴場だけでも立寄りできるようにしてくれればなぁ。
そして部屋の風呂。
一人サイズだが、もちろん非加熱かけ流しで楽しめる
詳しくは温泉編で。
なお部屋によっては窓なしのユニットバスになるが、それでも源泉かけ流しで部屋風呂だ。
今回はここまで。
湯原温泉 元禄旅籠 油屋
岡山県真庭市湯原温泉29
0867-62-2006
素泊まり 5,450円~
一泊二食付き 11,175円~
2017年1月宿泊