2016年12月の日本海側湯めぐりシリーズの続き。
長寿温泉の後は、鶴岡市を日本海側に移動。
海に面した温泉地、湯野浜温泉へ到着。
温泉自体の歴史は古く、平安時代に遡るらしい。
大型規模から小じんまりとしたものまで、十数件の温泉宿がある。
湯野浜温泉には共同浴場が2つある。
それぞれ上区共同浴場、下区共同浴場の名が付けられている。
まずは上区の方へ向かった。
海から向かうと「ゆ」の字が目印となる。
温泉地で「ゆ」の字は赤色が多い気がするが、海の湯だけに青いのか。
平成22年にリニューアルされ、なかなかモダンな建物である。
旧施設も写真で見るとかなりユニークだったが。
湯野浜温泉 上区共同浴場
営業時間は午前6時~7時、午前10時~午後9時半(受付は9時まで)。
第2・第4火曜日が定休。
入浴料は200円。
こちらは普通に券売機で入浴券が買える。
時刻は11時過ぎで、先客は一人。
例によって湯気が籠っていた。
浴場はなかなか広い。
10人近く入れる浴槽は、中であいまいに区切られている。
湯口は向かって右奥なので、左側の方がやや温度が低くなる構造。
ただしそれほど違いはなく、左側でも43度はあっただろう。
湯口近くでは44度台半ばぐらいだろうか、なかなか熱めだ。
洗い場には湯と水のカランのみでシャワーは無い。
そしてカランからは熱い源泉が出る
無色透明な源泉は、源泉温度57.2度、pH8.1の、ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。
成分総計は5.006g/kg。
48.2度から61.9度の7本の源泉を混合して使用している。
それら使用源泉は「湯野浜1号、2号、3号、4号及び5号並びに厚生有限会社、龍乃湯新2号」。
湯野浜温泉全宿にこの混合源泉を配湯しているのか、単独など使用状況が違う宿があるのかまでは未確認。
完全かけ流しでの使用
オーバーフロー量もまずまず。
海の温泉らしい、海臭というか磯臭がややある。
川の温泉では川臭、海の温泉では磯臭だね、やはり
マイルドな苦塩味がある。
いかにも塩化物泉、いかにも海の湯といった感じだ。
浴感はスベキシ。
身体はしっかり温まり、なかなか湯冷めしない。
そのために次の下区の湯へ行くまでに、散歩して身体を冷やす必要があった(^^ゞ
湯野浜温泉 上区共同浴場
山形県鶴岡市湯野浜1-6-1
0235-75-2300 (湯野浜コミュニティセンター)
入浴料 200円
<源泉:湯野浜1号、2号、3号、4号及び5号並びに厚生有限会社、龍乃湯新2号>
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
57.2度
pH8.1
成分総計 5.006g/kg
無色透明
磯臭あり
マイルドな苦塩味あり
スベキシ感あり
完全かけ流し
2016年12月入湯
※数値はH19の分析表より
ここからはオマケ。
先述したように体の火照りを冷ますため、近所をウロウロと散歩する。
鳥居があった。
温泉神社ではない(別の場所にある)。
それより狛犬ならぬ、ライオンが!しかもカラー
狛獅子か。
ではもう1対は・・・。
亀である。
こんな対はここだけであろう。
ライオンの由来は分からないかったが、亀の方は温泉に深くちなんでいる。
こちら湯野浜温泉は別名「亀の湯」と呼ばれており…そう、弘法大師温泉由来と二分する、動物温泉伝説由来なのだ。
亀が湯で傷を癒していた?ただ入っていた?のを見て、湯が湧いているのを知ったらしい。
そして真ん中の御仁。
湯野浜温泉の老舗旅館「亀や」の二代目「阿部與十郎」とのこと。
湯野浜温泉を広く知らしめた功労者なのである。