和田寿老人の湯の後は、松川にかかる橋のたもとで缶ビールを飲みながら和む![]()
そういえばこのとき道中で何本缶ビールを飲んだかなぁ![]()
伊東温泉街の景色の中でも屈指のエリアがここであろう。
川沿いには趣のある宿が並ぶが、その中でも有名なのが「東海館」。
ただしこちらは現在、「宿」ではない。
温泉旅館としては平成9年に70年の歴史を閉じた。
しかしその後は伊東温泉の観光・文化施設として生きながらえることとなったのだ。
この唐破風の屋根と鶴や亀の彫刻を見るだけで、当時の宿の贅が感じられる。
宿泊こそもうできないが、入館料200円を払えば館内の見学ができる。
そして当時の浴場も、そのまま立寄り入浴施設として営業されている。
ただし、入浴できるのは土日祝のみ。
通常平日湯巡らーとしてはハードルが高いが、このときは幸い日曜日。
共同湯ハシゴを中断しても、ぜひ入っておきたい…もちろん最初から狙っていたんだけど![]()
伊東温泉 東海館
当然観光客は多いが、こちらは浴場より館内巡りがメインだろうと勝手に思い、いざ。
玄関の脇には源泉モニュメントがある。
こちらは前述通り休日のみ入浴可能とハードルが高いのに、自家源泉らしい![]()
インプレッションは後程。
受付で入浴料500円を支払う。
入浴料を払えば、別途200円を支払わなくても館内の見学ができる。
実際は先に浴場へ向かったのだが、ここでは簡単ではあるが、館内から先に紹介をしよう。
廊下のあちこちに説明の展示があるが、それよりも壁や天井の意匠に目が奪われる。
階段もこんな具合。
上るのにもワクワクする![]()
垣間見える座敷はシンプルながらゆったりと広く、基本的に松川ビュー。
往時の心地よさに思いを馳せてしまう。
ここ↑で珈琲の飲んだら、実に落ち着くだろうなぁ。
この椅子とテーブルが欲しい![]()
大広間は百二十畳あるという。
実際とても広く、思わず音泉温楽ができないか考えてしまった。
こちらの2Fには、伊東市在住の彫刻家、重岡建治氏の作品が展示されていた。
元々は期間限定だったが評判がよく、常設になったとのこと。
よいではないですか![]()
こちらの東海館にもよくマッチする作品類だと思った。
時期に応じて作品も変わっていってるようなので、これはまた観にきたい。
美術展だけではなくこちら東海館では「伊東温泉お座敷文化大學」と題して、伝統の芸を教えているとのこと。
ぼくが館内を巡っているときも、都々逸のお稽古の調べが聞こえてきた。
最上階に望楼がある。
ここにも行くことができ(もちろん全て階段)、ここからは伊東温泉の街並みが往時の目線で眺めることができる。
大型ホテルなどが建つ前は、この望楼が伊東温泉名物であったのだろう。
それではいよいよ浴場へ。
浴場は大小あり、時間によって男女が入れ替わる。
ぼくが訪れた時間は大きな方の浴場が男湯であった。
使用源泉はどちらも同じだが、それぞれ味わい深い浴場であり、機会を変えて小浴場も入ってみたいものだ。
今回は大きい方のみ。
先客は少しいたが、しばらく粘ると貸切状態に![]()
これ↑は浴場内から入口を見た写真。
入口も木枠であり、この辺の趣へのこだわりは細部に行きわたっていた。
さすがに寒い時期で湯気がこもっており、鮮明な写真は難しい。
10人ぐらいは入れそうな浴槽は、描かれる円も美しい。
昭和19年当時は伊東で一番大きな浴場だったらしい。
壁も床も、もちろん浴槽のタイルも手入れされており、古いながら清潔感はしっかりある。
窓側に沿って洗い場にカランが並ぶ。
シャワーも近代的なカランもあるが、シンプルで雰囲気の邪魔をしない。
使用源泉は自家源泉の「松原源泉 松原25号」。
源泉温度25.8度、pH8.7の、アルカリ性単純温泉。
成分総計は0.433g/kgであり、加温してのかけ流し使用である。
湯口の実に堂々とした唐獅子は、これまた地元の彫師・森田東光作。
源泉投入量もそれなりにあり、オーバーフローもしっかりあった。
無色透明でほぼ無臭。
ごく僅かにほろ苦味を感じた。
スベスベ感はわりとしっかりある。
硫酸イオン81.3mg、炭酸水素イオン72.4mgと、中庸なバランスの単純温泉だが、優しい浴感は気に入った。
こうなるとやはり小さい浴槽の方でも入ってみたいなぁ![]()
伊東温泉 東海館
静岡県伊東市新井1-9-4松原町12-10
0557-36-2004
入浴料 500円(土日祝のみ)
<源泉:松原温泉 松原25号泉>
アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・低温泉)
25.8℃
pH8.7
無色透明
ほぼ無臭
微々ほろ苦味あり
スベスベ感あり
加温かけ流し
2015年12月入湯
※数値はH23の分析表より























