2015年8月、某F湯の後は大西鉱泉が復活していないことを確認し、兵庫県の某所へ。
前年にいきなり訪れ、オーナー不在のため源泉に触れられなかった某個人所有泉へ再アタックである
今回は・・・経緯省略。
はい、オーナーのNさん、我々の訪問を大変快く迎えてくださいましたm(_ _ )m
こちらは温泉好き、源泉好きで、大変素晴らしいのにもったいないことになっている源泉があると聞いて訪ねたことを自己紹介。
思いがけず温泉を手にしたのに行政からストップがかかった(詳細は以前のブログで)という経緯があっただけに、ぼくらみたいな純粋な湯好きを歓迎していただけた。
Nさん、本当にありがとうございました
湯はオーナーさん自ら「石上温泉」という名前にしたとのこと。
まだ一般公開はしてないけど、名前はぜひ出してほしいとのことで、晴れてここにアップ。
石上温泉
その以前の源泉、行政の指示に従い商業使用はやめたが、そこは反骨の騎士Nさん。
事前にちゃんと申請し、新たな源泉を掘ったとのことで、現状で2源泉あるそうだ
ただし浴用の施設はまだないそうなので、ここはイカれトラッカー号(トラックじゃないよ)に積んできた持参のタライにて入浴許可をいただいた。
まずは新源泉の方から。
100mぐらいで源泉が出始め、結果として290mほど掘削。
ポンプのスイッチをオン!
タライへ投入!
源泉温度は18~20度ぐらい。
旧源泉も以前のような温度はなくなってしまったとのことだ。
時期は暑い夏、全然問題ない
色は白灰色にささ濁りといったところか。
メタケイ酸も多いのか、青っぽくなったり緑っぽくなったりすることもあるそうだ。
リトマス試験紙にてpHを測定。
これはNさんから提案いただいた。
日によってかなり変動するらしく、今まではだいたいpH8.6~9.7あたり。
最高でpH10.1までいったこともあるそうだ。
この日はpH9.4ぐらいか。
さて、オーバーフローしてきた
この濁りは気泡による白濁ではなく、新鮮な源泉状態での色づきだ。
淡いタマゴ臭とタマゴ味、そして甘味がある。
僅かに炭酸の風味も感じられた。
それではいただきましょう
これはスゴイ
スゴイ浴感…超ツルスベである
冷たいが、まさに感動的だ
泡付きも少しあり、ヌルトロ加減がたまらない
炭酸水素イオンと炭酸イオンの数値がいかほどか、興味深い。
Nさん曰く、加温するとツルツル感がさらに増し、風味も立つとのこと。
いやはや、スゴイ源泉である
Nさんにはいろいろとお話しを伺った。
元々大手企業の第一線でバリバリ仕事をされていたのを辞めて今にいたる劇的な反骨の経緯。
旧源泉を否定されても新源泉を掘削し、温泉施設の準備を始めたが一度辞めた理由など。
現在は別分野で起業され生活の基盤ができている上で、焦らずにこの源泉でもって次のチャレンジをされようとしている。
ではせっかくなので、その旧源泉もいただくことに
見た目は当然、新源泉と変わらないビジュアル
ただしこちらは湧出当初は40度近くまで温度がいったことのある源泉なのだ。
現在は新源泉と同じぐらいの20度前後の温度。
この日は一カ月ぶりぐらいに出したそうなので、ずっと出していると温度も変わるかもしれない。
濁りはやや強いが次第に落ち着いてきて、白灰色ささ濁り状態に。
甘味はやや少なく、ミネラルを強く感じた。
タマゴ臭は新源泉よりも強く、味もやや濃い。
炭酸風味も仄かにある。
pHを測定しているNさんと。
肝心の数値をメモしてない(^_^;)
ツルツル感は新源泉と比べて若干少ないかもしれないが、それでも十分驚くべき浴感だ
泡付きも少しあった。
お話しもたっぷり伺い、ありがたくも今後ともお付き合いいただけることに。
そして2015年の年末にもう一人のイカれ湯ヲタと3人で再訪させていただき、タライ浴で加温した源泉の具合も確認済
そのことはまた改めて後日にアップ予定。
さらにその後、常に加温して入れるような環境ができたと連絡をいただいたので、今年も再訪させていただく予定
Nさん、今後の展開・活躍を期待してます
石上温泉
兵庫県某所
<新源泉>
18~20度
pH9.4
290m掘削・動力揚湯
白灰色ささ濁り
淡タマゴ臭あり
淡タマゴ味、甘味、微炭酸風味あり
超ツルスベ・ヌルトロ感あり
泡付き少しあり
<旧源泉>
18~20度
pH?(アルカリ性)
?m掘削・動力揚湯
白灰色ささ濁り
タマゴ臭あり
タマゴ味、淡甘味、ミネラル風味、微炭酸風味あり
ツルスベ・ヌルトロ感あり
泡付き少しあり
2015年8月入浴