7月の湯巡りシリーズは当初茨城の鉱泉巡りをするつもりだったと書いたが、紆余曲折があり、そういえば某所の某冷鉱泉 以外、まだ1湯も入ってなかった。
次第に日も落ちてきて、1湯ぐらいはどうしても入りたい。
エリア的に行きやすく、湯も個性的な湯の網鉱泉「鹿の湯松屋」を目指す。
のどかな絵になる里山の風景を眺めながら進むと。
温泉マークと共に宿を示す看板が。
途中、昭和に作られた「鹿の湯 松屋」の由来が書かれた石碑もあった。
古老よりの言伝いによれば、創業は古く文明年間の創業と云う。当時一匹の大鹿が漁師に追れ傷つき此の地に来る。身にうけた矢数の傷を湧き出ずる霊泉にひたり歩行困難なりしを数時間で全治し、何れかに立去りんと。それを見た里人達はすばらしきお湯の効能に驚き人呼んで鹿の湯と名告たりと。
幾人の病をいやす湯のいずみ これぞ宝のわくと言うらん
まあいかにもよくある話なのだが、ありがたく読ませていただく。
宿に到着。
母屋は新しくはないが、さほど古い感じもしない。
その地味さ加減も悪くない。
湯の網鉱泉「鹿の湯松屋」
立寄り入浴料は500円と思っていたら650円だった。
湯上りのお茶付きであったが。
年代モノのボンボン時計。
現役で活躍中。
機械時計好きとしては萌えるけど、なぜか周りは指名手配のポスターで囲まれている(^^ゞ
廊下もきれいに掃除されていて気持ちよい。
古ぼけた感じはしないが、浴室はよい意味でレトロ感、雰囲気たっぷりだった。
すりガラスの浴室の文字もイイ感じ![]()
その浴室は1つしかない。
混浴というより男女交代で入るのであろう。
この日は老夫婦が先に来ておられたが、お婆さんの方は後で入るということで、お爺さんと一緒になることを宿のご主人に告げられた。
そして浴室内の意匠に思わずハッとする。
壁の上にはステンドグラス。
洗い場の方の窓枠にもステキな色とデザイン。
大正ロマンってことなのだろうか。
源泉ゆえの色素沈着は色々見えるが、清潔に保たれていた。
さて、もったいぶったようだが、やはり浴槽のインパクトが一番大きいか![]()
赤い!
そしてポリバス!![]()
かなりの赤さは神戸のフルーツフラワーパーク・大沢温泉 を思い出させる!
含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉で源泉温度は13.6度。
湧出量は動力揚湯だが26リットル/分と少ない。
そのため加温された湯は浴槽に溜められており、必要に応じて2つの蛇口から源泉と水を自由に足せる。
そいう意味では加温・加水ながら、かけ流しだ。
ケチャップ色で濃さは10cmぐらい。
強い金気があり、味わいも鉄味。
遊離二酸化炭素も170mg近くあるが、炭酸味はわからず。
色的にかなり濃さそうだけど、総計は1.2gちょっとと多くない。
まあ鉄(52.7mg)は含有量が少なくとも存在感は出るからね。
※数値は平成21年の分析表からですが、こちら東日本大震災後にいきなり濃くなったそうです。と言うことは分析表の数値より実際はもっと濃い可能性があります。
この2つの蛇口、最初は共に透明な源泉が出ていたが、しばらくして左が出なくなってしまい、右が真水になってしまった。
このあたりの仕組みはよくわからないので、たまたまかもしれないし、そうなのかもしれない。
それもまた、湯巡りの味わい、楽しみ![]()
グレーな感じでもいいじゃないすか![]()
効能の「脳」が気になる。
みんな「脳」、気になるよね![]()
傷ついた鹿も「脳」の効能までは実感していただろうか。
ちなみにぼくはここに入って脳、覚醒しましたよ![]()
で、浴感はスベキシ。
キシキシするかと思いきや、炭酸水素イオンが230mg近くあるためか、スベの要素があった。
もうありがたく霊泉の鉱泉を味わう、味わう![]()
やっぱり茨城の鉱泉宿、また企画して巡り直しまっせ~!
湯の網鉱泉「鹿の湯 松屋」
茨城県北茨城市関南町神岡下1435
0293-46-1086
立寄り入浴料 650円(お茶付き)
<源泉:鹿の湯1号泉>
含鉄(Ⅱ)-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(低張性・中性・冷鉱泉)
13.6度
pH6.39
成分総計 1.216g/kg
26リットル/分
源泉で無色透明
浴槽でケチャップ色、10cm濁り
強い金気臭あり
鉄味あり
スベキシ感あり
加温・加水・かけ流し(カランの調整次第)
2013年7月入湯
※数値はH21の分析表より。東日本大震災後に色が濃くなったということなので、実際の数値はもっと高い可能性あり。













