※床鍋鉱泉は2019年に閉業しました
シートピア氷見 で朝風呂を済ませた後は金沢市内に戻って21世紀美術館などに行く予定にしていたが、もう1つだけ(ホントはまだまだあるが)入っておきたい湯があった。
氷見から羽咋に抜ける国道415号の途中で山中に南下したところ、床鍋という土地にある「床鍋鉱泉」。
もう字面からしてソソられるではないか
実際、かなり山の奥にある一軒宿だった。
看板からして期待させてくれる。
宿の手前の側溝には源泉も流れてるのではないだろうかなど想像したり。
建物も経年で色々増築などしたのかもしれない。
イイ感じのヤレ感。
さて、さっそく入浴を乞おうと思ったが、入口は閉ざされ営業している雰囲気がない。
う、またフラれたのだろうか…立寄り時間は9時からのはずだが(現状のサイト でもそうなってる)。
ありゃ、平日(この日は火曜)は13時からになってる
今は10時半過ぎ。
13時まで待つことはできない。
またリサーチ不足だ
とは言えこの建物、ご主人の自宅を兼ねているようである。
だとしたら在宅されてるかもしれないんで、迷惑を承知で聞いてみることにした。
…電話をしてみたら繋がったので、立ち寄りをお願いしてみた。
「まだ湯が温まってないんで冷たい状態なんですよ」と言われたが、こちらとしては加温が少ない源泉に近い方が嬉しい
「ぜひ、そのままの状態で入れさせてください」と再びお願い。
快く、承知していただけた。
ありがとうございました!
床鍋鉱泉
立寄り料金は500円。
もちろん宿泊もやっている宿である。
浴場はイメージと違って新しく、清潔感も十分。
もちろん貸切でいただく。
源泉温度15.4度のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉を加温・循環使用。
加温はすでにされていて、体感で30~32度ぐらいだった。
初夏の暑い日には非常に心地よい
無色透明でほぼ無味無臭。
塩化物泉といっても総計は1.1gほどなので塩分もほとんど感じない。
源泉の湧出量は少ないのであろう。
浴槽からのオーバーフローは通常ない。
ただし循環といっても新湯はちゃんと程度注がれているようだし、一番湯ということで湯の鮮度もしっかり感じられた。
湯口の上の金魚鉢がカワイイ
消毒臭などまったくせず、小さな白い湯の花らしきものも少し確認できた。
そしてこの湯の何よりの特徴は、強力なツルスベ感。
ヌルヌルという表現の方が近いか
写真の湯面からもそのトロみ具合がお分かりいただけるだろうか。
ちなみにアルカリ性とのことだがpHは不明。
炭酸水素イオンは300mgあまり。
炭酸イオンは25mgあまり。
非解離成分のメタケイは13mgぐらいなのだが、陰イオンでメタケイ酸水素イオンとして4.63mgとカウントされている。
調べなおしたら、メタケイ酸がメタケイ酸水素イオンとなる場合は水素イオン濃度(pH)が9.7以上11.7未満とのこと。
かなりの高アルカリではないか!
ただしだからと言ってこの数値が源泉の水素イオン濃度そのままになるわけではないらしい。
うぅん、難しい。
もう少し勉強が必要である。
だがしかし、もちろんツルツル系の湯になるようだ。
ともかくヌルトロ好きにはオススメの1湯!
そして時間外でも快く入浴させていただいたご主人と奥さんにもう一度感謝!
さて、今回の北陸の湯、富山最後の湯はこちらでした。
後はまた石川に戻ってもう2湯
床鍋鉱泉 ※床鍋鉱泉は2019年に閉業しました
富山県氷見市床鍋56
0766-76-2351
入浴料 500円
<源泉:床鍋鉱泉>
ナトリウム-塩化物泉・炭酸水素塩泉(低張性・アルカリ性・冷鉱泉)
15.4度
成分総計 1.116g/kg
無色透明
ほぼ無味無臭
トロみを帯びた強いツルツル感あり
加温・循環
2013年6月入湯
※数値はH18の分析表より