全国の奇臭湯マニアの中でも一際評価の高い湯の一つがこの「西方の湯」。
先月新潟で入ったいくつかの面白い湯の中でもマニア度が一番高いのがここだろう。
それは湯だけのことではない。
海沿いの国道113号線を走り、この親鸞の巨像が見えてきたら目的地。
この段階で湯以前にマニア心に火がつく
(何のマニアだ)
このお姿、かなり遠くの時点から確認できるので迷うことはないでしょう。
ちなみに新潟は日本有数の油田があるところ。
この新潟行きでメインだった月岡温泉も石油を掘ったら温泉出たってことだし。
なのでアブラ臭のする温泉がかなり多いのもこのエリアである。
西方の湯も温泉分析を申請したのはジャパンエナジー石油開発株式会社だ。
話を戻して、いざ「西方の湯」ワールドへ~!
西方の湯 温泉
向こうに見えるのは今回同行の、ぼくの温泉師匠の一人、「温泉の妖精」うえっぴぃ氏。
新潟出身とあって新潟の湯には詳しく、頼もしい相方である。
手作り感覚の溢れる、ミクスチャーワールドなロビー界隈。
大浴場へ向かう廊下もお宝が所狭しと並べられてる!
徐々に不思議なニオイが強まってくるではないか。
色んなお宝も見たいけど、逸る心を抑えきれず、浴場へ突入~。
おお、脱衣場ですでにその奇臭が充満…。
で、その浴槽は。
思っていた以上に広かった。
黒っぽい湯がたっぷりかけ流されている。
床の色素の沈着もよい感じ。
さっそくそのニオイだが、一番強いのがヨウ素臭といおうか、ヨードチンキの香り。
もちろんアブラ臭もあり、アンモニア臭もあり、金気臭もあり、微妙に硫化水素臭もある。
とにかく一般的にはクサイと言われても仕方ない。
便所臭といわれてることもあるが、それとはちょっと違う。
でも、奇臭湯中の奇臭湯であることは間違いない。
パッと見はモール泉系の黒湯に見えるが、濁り方がまるで違う。
3~40cmほどの透明度だが、全体的にささ濁っている。
湯気で分かりづらいと思うけど、超とろみある昆布出汁みたいな粘りのある濁り。
実際湯にはトロみがあり、しっかりとしたスベスベ感も特徴的。
苦味を帯びた強い塩味と強力なアブラ風味があり、味わいも強い。
泡を噴きながら源泉温度60.7度の湯が調整されつつ投じられている。
もちろん完全かけ流し。
掘削自噴だ。
消毒もしてないが、たとえ塩素入れられてもこのニオイじゃ分からないかも![]()
源泉名はナトリウム-塩化物・強塩温泉と、この湯を表すにはあまりにシンプルな泉質名。
ここまでスゴい湯だと水素イオンとかどうでもよくなってきたりして。
湯に入りながらウロウロしていると、小石状のものが浴槽の床にあり拾い上げた。
常連さんによるとヨウ素の結晶とのこと。
そんなもんが転がってる温泉って、ぼくは初めてだ。
おそるべし、西方の湯!
一つ残念だったのは、露天風呂に湯が張ってなかった。
湧出量はしっかりあるようだから、オンシーズン(?)には張るのかなぁ。
この日の湯巡りはここから始めたのだが、体中にここの奇臭が残りまくり(特に手)、この後に訪れた湯の香りが正しく判断できなくなってしまった![]()
皆さん、西方の湯は湯巡りの後の方に持ってこないと、全部が奇臭湯に感じてしまうので注意ですよ~!
西方の湯温泉 (源泉名:N12-2)
新潟県胎内市中村浜2-29
0254-45-2550
入浴料500円
ナトリウム-塩化物・強塩温泉(弱アルカリ性・高張性・高温泉)
60.7度
pH7.5
成分総計35.95g/kg
掘削自噴
茶褐色で3-40cmにささ濁り
ヨウ素臭・アブラ臭・アンモニア臭・金気臭・微硫化水素臭あり
苦味を帯びた強塩味と強烈なアブラ味あり
トロみがあり強いスベスベ感あり
完全かけ流し












