嬉野温泉の湯、まだまだ続く~
湯の道を行く人に嬉野温泉でどこか1湯を挙げてみるように言うとここ、「嬉泉館」と答える人が多いだろう。
「嬉泉館」は嬉野温泉の中では珍しく、自家源泉を持つ宿である。
さらに浴槽は加水なしに源泉そのままでかけ流しにしている。
そういうわけで嬉野温泉の中でも特に楽しみにしていた湯だ。
嬉野温泉 「嬉泉館」
嬉泉館は部屋数8室のこじんまりとした宿。
だがその自家源泉は500リットル/分あるという。
大浴場は岩風呂が2つ並んでいた。
写真は手前側の方。
奥の方が浴槽が小さく、微妙に温度が違っている。
泉質は嬉野温泉でお馴染み、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、源泉温度は53.4度と低めのため加水なしでも新鮮な湯が提供できるのだろう。
水素イオンもpH8.52と、他の源泉より高め。
それぞれの浴槽の湯口にはコップが置いてあり、飲泉を促す。
嬉野の湯で一番味わいに特徴があった。
と言っても非常に飲みやすいのだが。
ほんの僅かに硫化水素臭があり、甘塩っぽさのコクが他の浴槽で味わったものより強い。
成分総計もほんの少し多く、1.712g/kg。
そしてニュルスベ感はさすがに素晴らしい!
入船荘 の大浴場に比べるとニュルスベ感はやや少ないものの、新鮮さはお墨付きであり、トロトロの肌になることは間違いない
ホント、ここは思わず長湯してしまう~。
宿の雰囲気もよく、宿泊してみたいと思った。
嬉野温泉 「嬉泉館」
佐賀県嬉野市嬉野町温泉一区
0954-43-0665
入浴料 500円
白川源泉(自家源泉)
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
53.4度
pH7.54
溶存物質1.712g/kg
500リットル/分
無色透明
仄かに硫化水素臭あり
淡い甘塩味
完全かけ流し
強いニュルスベ感あり
浴後はポカポカ感が続く