さて、嬉野温泉に着きその日の宿、入船荘へ向かったという話はした。
嬉野温泉は温泉街が管理する源泉給湯している宿が多いが、自家源泉を持つ宿もある。
写真は嬉野温泉「元湯白珪」近くにある湯けむり広場。
嬉野温泉の第一源泉を使用する宿であるが、どうも湯使いの情報があまりよくないので今回は立寄らなかった。
次回はちゃんと自分で確認したいと思う。
さて、入船荘にチェックインし、ホルモン料理「白鳥」
で腹を満たした後、宿の湯の前に嬉野温泉の共同湯的な場所、「シーボルトの湯」に向かった。
嬉野温泉 「シーボルトの湯」
シーボルトの湯は元々嬉野温泉の中で「古湯温泉」として親しまれていた共同湯。
1996年に閉鎖されたが、バリアフリーなどの新しい設備をもった公衆浴場として2010年4月に復活。
建物は以前の「古湯温泉」の意匠を継承している。
22時を過ぎていたがまだ地元のお客さんが何人かいた。
400円を支払い入場。
中はさすがに新しくて綺麗だ。
浴場、浴槽も新しく、広々としており清潔感がある。
源泉は嬉野温泉「清流源泉」。
73.4度の源泉を加水し、循環して使用。
ただ新湯の投入量もそこそこあり、オーバーフローも少しは見てとれる。
また塩素消毒はしているが塩素臭はさほど目立たない。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。
すなわち重曹泉。
無色透明でほぼ無臭。
少し藁っぽいコクのある香りが仄かにする。
微塩味を感じた。
特筆すべきはその浴感。
かなり強いニュルスベ感
肌に一枚膜が張ったようだ。
実際の数値(水素イオン濃度や炭酸水素イオン、メタケイ酸などの値)よりも強く感じる。
加水してこれだと、源泉はどうなのかと思わせるぐらい。
また浴後はポカポカ感がかなり続いた。
嬉野温泉はこの後にもいくつも入ったが、ニュルスベ感は共通してしっかりあった。
さすが「日本三大美肌の湯」と呼ばれるだけある。
ちなみに日本三大美肌の湯と認定したのは、島根の斐乃上温泉 で紹介したぼくのリアル温泉師匠の一人、藤田氏だ。
ニュルスベ感だけで言うと、嬉野の湯の方がかなり強いかも。
ちなみにこのシーボルトの湯、50分2000円で貸切湯があり、そちらはかけ流しとのこと。
さて、この後は嬉野温泉の色んな湯を怒涛にお届けする予定
嬉野温泉 「シーボルトの湯」
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙818-2
0954-43-1426
入浴料 400円
清流源泉
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(低張性・中性・高温泉)
73.4度
pH7.68
成分総計1.792g/kg
炭酸水素イオン888.8mg
メタケイ酸160.9mg
無色透明
ほぼ無臭
微塩味
加水・循環・塩素消毒(さほど目立たず)
ニュルスベ感あり
浴後はポカポカ感が続く