パスティスってお酒を知っているだろうか?
ぼくは最近まで知らなかった。
とある元酒屋の方から教えてもらったのだ。
これはフランスのリキュールで、かのアブサンが禁止されていたときにニガヨモギを使わないでアブサンらしく作った、いわば「まがいもの=パスティース」なのである。
ところがどうせならアブサンを超えるパスティスを作ろうと模索し、ついに実現してしまったのがこのエメロードと言われる。
それもアベ・ジャン・ボワイエ という一種のカルト教団がイニシエーションのために作ったものとのことで、これはすでにアブサン伝説を超える逸話といってもよいだろう。
しかもぼくが手に入れたのは今のロットのものではなく14~5年前のものでまったくもって別物だそうだ。
今回あけたのはろ過されたものだが、あと1本無濾過のものもある。
さてそのインプレッションだが、独特のアニス臭のリッチなこと!
好きな人にはたまらないであろう、脳髄を直撃する香り。
そして口に含むと…ああ、これはヤバイ、キケン過ぎる…!
うっとりと甘く、十分にふくよかで、めくるめく混沌…脳髄が犯されていく。
アルコールはアブサンよりは低いものの45度あり、それをストレートでちびちびいくのだが…ああ、もう知らん!
これは危ないですよ、世之介さん!
そしてありがとうございました、世之介さん!
