柔よく剛を制す | 熊本大学ボート部

柔よく剛を制す

いつもお世話になっております。昨シーズンから引き続き主将を務めさせていただいております4年の八谷優希です。


弊部では就活、研究室、院進などを理由に例年3年のインカレを最後に引退する人が多くを占めますが、自分は4年でも続けると決めました。


その理由はただ1




勝ちたいから




今回で言うのは最後にしますが、様々な影響により大学1,2年の丸2年全くと言っていいほど活動ができませんでした。そしてようやく去年1年間沢山の大会に出て感じたのは練習量の少なさです。


近頃世間では効率化が謳われており、それを悪と言っているのではありません。しかしやはり勝つためには圧倒的絶対量が必要です。ボートは着順を争うスポーツです。誰よりも早くゴールすれば、つまり誰よりも艇速を出せば勝てるのです。何が言いたいかと言うと結局ボートは出力ゲーということです。


そして今年の冬トレは誰よりもエルゴを漕ぎ、誰よりもウェイトをぶち上げる事を目標に掲げていました。


また冬は朝は暗く寒いため気分が下がってしまいます。1年生が多い弊部では1年生が部の核心を担っていきます。その1年生が辞めてしまわぬように、モチベーションが下がってしまわぬようにするためにどうすれば良いのか考えました。そこで自分は口下手で言葉でチームを引っ張って行くのが苦手なので、誰よりもエルゴを漕いで、その自分の姿勢を見て後輩たちが「八谷さんが頑張ってるし自分も頑張ろ」となってくれたらなと思っていました。


そう意気込んで挑んだ冬トレですがエルゴ値が中々伸びず、年明けのエルゴ大会ではベストを更新するどころか見るも無残な結果に終わりました。


行っていたエルゴやウェイトのメニューは間違っていない。何がいけなかったのだろう。と考えた結果、"柔軟性の足りなさ"にたどり着きました。


特に股関節の柔軟性が乏しいためキャッチの姿勢で膝が適切な角度まで曲がりきらず、ドライブのはじめに上体が覆い被さるようなフォームになっており、その結果せっかく付けた筋肉を上手く使えていませんでした。そこで股関節の柔軟についてYouTubeSNS、同期の天本に聞いて風呂上がりに限らず隙間時間に色々試していきました。


そして最近ようやくエルゴ値がちょっとずつ上がってきました。今週末2000ttがあります。気負いすきず自分のペースで、前半突っ込みすぎず第3Qから仕掛けてベストを出したいです。




また最近は水上練習の量が増え、艇のバランスが悪かったり、エントリーがワンテンポ遅れていたりとエルゴ値以外にもつまづく事が多くなりました。そこで自分の漕ぎと速い人の漕ぎを見比べ気がついたことがあります。それはフォワードでの脱力感です。フォワードでいかに脱力するか、つまり""でいられるかが艇速に繋がってくるのではないかと気が付きました。




柔よく剛を制す




自分が今年の冬トレで得た知見と言っていいでしょう。この言葉を胸に2023年出る大会"全て"勝ちに行きます。全国のボート部の皆さんよろしくお願いします。






一昨日から大学構内で新入生にエルゴの体験会が始まり、いよいよ新歓が本格的に始まります。どこかの大学のブログかRowingの志で見たか忘れてしまいましたが、大学のボート部にとって新歓はインカレに匹敵する、いやそれ以上に大事なイベントです。インカレで勝つため、部をより一層強くするために絶対に成功させたいです。


まとまりの無い文でしたが最後まで読んで頂きありがとうございました。