人生初の
3回生の小玉優です。
関西選手権では応援ありがとうございました。
僕はこの大会で、いろいろな人生初の経験をしました。
まず、人生初の正式なスポーツの大会への出場。正直、大会初日は今まで一度も味わったことのない雰囲気に圧倒されました。江津湖レガッタのときでもだいぶ緊張していましたが、それとは比にならないくらいの緊張感でした。
次に、人生初の努力。こちらは人生で一番の努力という表現の方が近いかもしれません。僕は大学に入るまで努力したことがありませんでした。「大学に入ってるってことは多少勉強面で努力したんじゃないの」と言われるかもしれません。確かに勉強を頑張らなかったとは言いませんが、それは親や先生に言われて、ほかにどうしようもなかったので渋々やってきた事で、自分の意志で続けてきた事ではないので、努力とは言えないんじゃないかなと思います。小学校の時に親に勧められて始めたテニスも、テニス自体はそれなりに楽しんでやっていましたが、たとえば外周の時は角を曲がったらすぐ友達と歩き始めたりして、真面目に努力していたとは言い難い状況でした。そんな中、初めて自分の意志で始めたのがボートでした。そして、僕が人生で一番努力して挑んだ結果、他の選手の足元にも及びませんでした。約20年間努力せず生きてきた分は、たった2ヶ月の努力で覆せるものではないのだと感じました。僕はこれからも、人生で一番努力した記録を塗り替えて行く必要がありそうです。
そして、人生初の悔しい敗北。
これは、先ほどの話の続きになってしまうと思いますが、長くなりそうだったので分けて話します。これまでで、何か一つのことに一定の期間取り組み、それがほとんど報われなかったという苦い経験をしたのは初めてのような気がします。先にも述べたように、物事に一生懸命打ち込んで挑んだことがなかったので、失敗しても、「まあ適当にやったしな」と納得してしまい、落ち込んだことはありませんでした。また、失敗したとしても全くダメだったことはなかったので、基本的に程々にこなし、それに満足していました。それが今回は、かつてないほど準備に労力をかけて本番に挑んだ挙句、これまたかつてないほどボロボロの結果となりました。僕は、これまでもそうだったように、大会が終わるまでは「こんなに頑張ったんだし、多少は結果を出せるだろう。また、どんな結果でも満足できるだろう」と心のどこかで考えていました。でも、大会が終わってみるとそんなことはなく、全く納得がいきませんでした。自分にとっての「人生で一番の努力」は他の人たちからしたらごく普通の、当たり前のものであり、なんら特別なものではなかったのだと思いました。それは敵う筈がありません。でも、この負けは人生初の悔しい敗北であるとともに、人生初の実のある敗北でした。
幸い、僕は伸び代だけは誰よりもあるようなので、まだまだこれからも努力していくつもりです。次はもう2ヶ月も経たないうちにオックスフォード盾レガッタが控えています。そこで少しでも成長を見せられたらと思います。
今後も応援よろしくお願いします!