熊大ボート部部歌 | 熊本大学ボート部

熊大ボート部部歌

一.
しらぬいもゆるせいかいは こくどゆたかにめぐるなれ
不知火燃ゆる西海は 黒土豊かに繞るなれ

ちょうこうみどりあしなれば あきつはもくしながるなり
長江緑蘆鳴れば 蜻蛉は黙し流るなり

ああわがおのこゆめおおく かいちょうおんにせいうけぬ
あヽ我が男子夢多く 海潮音に生享けぬ


二.
かもめをおいてうみとおく げんぱをあびしひねもすの
鴎を追いて海遠く 舷波を浴びし終日の

りきそうなればゆうづつは  ゆうしのかたにひかるなり
力漕なれば金星は 勇士の肩に光るなり

むらさきあわくのはくれて かえれるむれはいきあがる
紫淡く野は暮れて 帰れる群は意気あがる


三.
さあれうきひのなみまくら きのうもきょうもうみにねて
さあれ憂き日の波枕 昨日も今日も海に寝て

なみまにいのちきざむなり がしんのくそうだれかしる
波間に生命刻むなり 臥薪の苦楚誰か知る

うみのかなたにうんぜんの  れいほうついにまもるらん
海の彼方に雲仙の 霊峰遂に守るらん


四.
さらばゆくかしかぜあらき おうみのうみはすさぶとも
さらば行く可し風荒き 近江の海はすさぶとも

ちょうこうじゅうりとびかいし かのぺがさすのりゅうなんの
長江十里とびかいし かの神馬の竜南の

かしわをのせしそうていに てきするもののありなんや
柏を載せし走艇に 敵する者のありなんや


平成4年10月10日発行 五高端艇部緑水会史より転載