光ってみえるもの、あれは (中公文庫)/川上 弘美
¥620
Amazon.co.jp


ほんの少し、変わった家族のかたち


その中で健全に育った男の子




不安になった彼女の気持ちもわかるし


不安になった彼女の行動に驚く彼の気持ちもわかる








遠くにいきたかった


色んなしがらみから離れて


自分のことだけ考えられるように


自分のやりたいように生きられるように




そうしたら


今まで嫌だった色んなことが


離れてみればいいものに見えるかもしれない


理解できるようになるかもしれない




遠くのほうで光っているもの


近づいてみるともうどこだかわからなくなる


でもそこまでくる間に見えたもの


そこまで行って振り返った元の場所


いいものかどうかはわからない


いい方向に進むかだってわからない





失敗しまくりで手探りで生きている自分


今いる場所は以前は光って見えた場所


でもここにいてみると


慣れてしまって光が見えなくなる


で、次の光を求める


ほんとちょっとずつすか成長できなくて


自分でも死ぬほど歯がゆい


でもちょっとずつでもいいやって思えてきた


無理して進むと失敗するみたいなので


「人間そっくり」安部公房

よくよく見込みのない生活落伍者

逃避することすら容易ではなく

いつしか自身の変形を願う



思いあぐねた挙げ句辿り着いたのは人間そっくりで人間以外のもの

人間そっくりの火星人




どう考えてもおかしな状況であり得ない話なのに、読んでるうちにその世界が普通のどこにでもある世界に見えてくる


人間そっくりの火星人の理屈


無理矢理なようで完璧な理論

どんどん巻き込まれて呑み込まれる。
ラジ&ピース/絲山 秋子
¥1,365
Amazon.co.jp


日常は冷めているラジオのアナウンサー




都会を離れて田舎でローカル番組の担当をする


土地への愛着はない


興味もない


そんな毎日の中


不意にできてしまった友人


リスナーとの出会い




段々とその土地に根づいて


段々と人々の中に溶け込んでいる自分





期待なんてしていなかった


でもやっぱりどこかでしていたのだろう


諦めているつもりだった


でも諦めていなかった





少しずつ変わっていく主人公が段々好きになる