今年も、旧紀州鉱山の坑道を探索するツアーが11月23日~24日と実施されました。埼玉や大阪など10数名

の申し込みがありました。毎回、公社のホームページでのみの募集ですが、参加いただきうれしいのと

びっくりというのが正直な感想です。

でもツアーの内容は素晴らしく、多くの人が知れば参加者は多くなると確信していますが、いかんせん

情報発信がHPのみで、お金をかけずに集める方法を模索しています。もちろん、SNSなど

使っていますが、どれだけ効果あるのか多少疑問です。

1日の最初に、鉱山資料館にいき、堀さんの巧みな話術と詳しい案内で鉱山時代のことを

知ってもらいます。

資料館の後は、すぐ近くにある紀州鉱山時代の巨大な選鉱場跡にいきました。

ここからは、旧紀州鉱山を経営し、今現在も管理している、石原産業さんの関連の石原鉱産の

匠所長が案内してくれました。

選鉱場も立ち入り禁止ですが、石原鉱産さんのご好意で年に1度のこのツアーにのみ入らせていただきます。

もちろん、旧鉱山の坑道も普段は立ち入り禁止です。

急な階段を約200mほど登ります。横ははこんできた鉱石(銅の純度は約1.2%)をトロッコに乗せ

選鉱場の最上部に運びます。ここの選鉱場は13階層になっています。純度の低い鉱石を

手選→粗粉砕→重液選鉱→磨鉱→浮遊選鉱→脱水など13の工程で純度を26%まで

あげ、その後は、四国へ輸送し精錬してました。

最上部には巨大なシックナー跡が残ってました。まるでUFOの基地みたいです。

ここは、選鉱に使用する水分中の固定粒子を泥漿として分離する巨大な装置です。選鉱過程で

使用された水は再度、シックナーに集められ再利用していました。

小川口にある8号隧道の入り口です。匠所長に入り口のカギを開けてもらい、いざ入抗です。

中は人一人通れるくらいの狭い坑道で、ヘルメットなければ頭を打ちます。

約500メートルほど進みました。

あちこちに冬眠中の蝙蝠を見ることができました。まじか見ると気味が悪いです。

鉄管にぶら下がっている蝙蝠は珍しいそうです。参加者の中に蝙蝠の研究者もおられ詳しい説明して

もらいました。

 

湯ノ口からトロッコの走る5号隧道を100メートルくらい入ったところにある、峯ひ(ミネヒ・・

金偏に通でひと読みますが、パソコン上では変換できません)の入り口です。隧道から枝分かれした

支道です。

何度も鉄骨に頭を当てました。支道に入るとすごくあったかいです。風の通気がよくないからでしょう。

ここを出ると、17時10分のトロッコに乗り小川口へ戻り、そこの瀞流荘に宿泊です。

匠所長とはここであいさつして別れました。

2日目、朝5時40分出発し、ツエノ峰に雲海とご来光を見に行きました。

雲はだいぶ下ですが雲海が見られました。ご来光もきれいで皆さん感激です。

そのあと、赤木城の展望台に行くと朝霧に赤木城が美しく浮かんでいました。

久々に見れました。朝霧が低いのがよかったみたいです。

皆さん、カメラで何回も撮影されていました。

赤木城の主郭です。寒いので霜が張っていました。

瀞流荘での朝食後、丸山千枚田の展望台からの棚田の風景を見ていただいています。

千枚田では、たまたま保存会の喜田さんがおられ千枚田のお話聞けました。