年功序列制度は仕事の質が悪いのに、

単に年齢が高いということを理由に

高給が支払われている。

 

これは、日本企業が人事異動により、

社員能力を上げているためである。

 

社員のその時点での能力ではなくて、

総合力評価するため、職務給導入は

困難だ。

 

そんなことしたら、異動するたびに

賃金が上下してしまう。

 

また基本給は、本人の年齢に加えて

扶養家族数を加算する生活給もある。

 

更に退職金は、組織貢献度に応じて

支払われている。

 

こうした仕組みが、愛社精神を育み、

勤続年数を長くする。

 

トヨタの給料は、40歳で1500万、

50歳で2000万、役員で3000万で

みんながそれを目指すのだ。

 

一方で労働者側も、リスク回避型の

受け身安定志向型の者が多いために

年功序列は有効に機能している。

 

結果、成果ではなく学歴、勤務年数、

人物評価となってしまう。

 

しかし、このまま今の上司のように

高い給料を得て、実務を若手に任す

役職を得られるのだろうか?

 

ユニクロは、給与表を全面公開して、

成果を出す者を評価することを伝え、

気合のある若手を引き上げている。

 

これから、給与合意制、肩書の廃止、

役員選挙、副業奨励、テレワークに

取り組むかもしれない。

 

しかし、社員の痛みを伴った改革は、

すぐに実現することは出来ない。

 

時間をかけて見直す必要がある。