心は言葉が作り上げた幽霊。
人はその抽象的思考で環境に
適応している。
例えば時間感覚。
生きてきた時間を分母にして
考量するため、子供の時間は
ゆっくり流れる。
そして時間は時系列ではない。
記憶の流れの中、自分を乗せ、
行き来戻りつしている小舟が
時間の正体である。
脳神経細胞が持つ本能は3つ。
生きたい、知りたい、仲間に
なりたいである。
だから、他人の不幸によって、
自己保存可能性が高くなると
脳の報酬系活動が活発となり、
利己的な背徳的快感を得る。
一方で、上機嫌や不機嫌等の
気分は、人から人へ伝染する。
悲しみは痛く喜びは心地よい。
仲間になりたい心が高まって、
利他の気持ちが湧き上がる。
また人間には二つの目がある。
見ている自分と見られる自分。
俯瞰する力があるのだ。
だから、人は化ける。
本質は第一印象と反対。
躁は鬱で、腰が低いは傲慢。
コンプレックスを隠している。
人間の心とは複雑なものだ。
