世の中の価値観は、どんな時代も

金や地位等の所有や生への執着。

 

死が近づくと苦しみは増すばかり。

どうすれば死が怖くなくなるのか。

 

死を克服した人の境地を①~⑥に

挙げてみた。

 

①     死は怖くない。いつでもいい。

母だけでなく息子にも先立たれて

その想いが強まった。

近い人の死を看取っていくことで、

死ぬことは怖くないと思える。

 

②     漢の一生とは美しさを作るため。

土方は最後まで戦い死んだ。

 

③     息子に死にざまを見せたい。

死とは、怖いでも特別でもなくて

自然なことであると伝えたい。

自分の「その日」が役立つのなら、

悲しまずに死んでいける気がする。

父は、あえて在宅医療を選択し、

弱りゆく姿を子供に見せて教えた。

がんは時間を確保できる良い病。

 

④     戦争は喜びでもある。

大切な人のために生きて死ねる。

死んでも国が我が子を守るだろう。

死ぬ運命を逃げずに受け入れよう。

 

⑤     死で全てが無くなるなら辛いが、

人は紡ぐもの。

子や孫がいるなら受け入れられる。

あなたの残す功績は石碑ではなく、

他人の人生に織り込まれるものだ。

 

⑥     人を自然や宇宙の尺度で測れば、

どんなに偉い人でも、生きようが

死のうがどうでもいい。

煩悩を止めて無になろう。

老いれば、日常が無の境地となり、

自然と死もさほど怖くなくなる。