江戸幕府は相談することは対等になること、
決めることが上下関係としていた。
決断とは他人に影響を与えるもの。
個人レベルは決心という。
組織人は決断の後に「実行」が求められる。
決断とは何かを捨てたり諦めたりする行為。
まさに断つことを決めることなのだ。
意志決定者の最大の役割は捨てることだ。
いざって時は切り捨てるか、手に入れる。
そう覚悟しないと仕事は複雑になる。
コンサルの「この仕事するべきです」と、
社長の「します」は違う。
東郷平八郎の開戦への意思表示も「うん」。
決断は覚悟なんだよなあ。
ただ、その境地に至るまでの過程はある。
決断はイデオロギーであり、宗教でもある。
科学は計算できるが決められない。
数字を見ないと世界は分からない。
しかし、数字だけ見ても世界は分からない。
決断には私利私欲を離れて、他人の意見に
耳を傾けることも大切。
その上で、自分の経験や価値観を踏まえた
自分の軸を作り、その軸で結論を出す。
中にはリストラ等を決断する場合もある。
まったく痛みを伴わない決断はない。
決断には報われなかった者への未練がある。
その未練込みで決断するのが意志決定者だ。
泣いて馬謖を斬る…。