子の歩む道の凸凹をいくらかでも

ならしてやりたい。

 

父の仕事は、先人から受け取って、

後代に手渡す。

 

父は自分の価値観を伝えること。

初めは子供が受け入れなくても、

子の価値観を作り出すきっかけ、

踏み台となること。

 

父は価値観を示して、重要性を

伝えるだけでいい。

子が受け入れるかは重要でない。

 

父は刺激、現実、冒険、好奇心、

興奮をもたらす存在。

 

思考、法と秩序、冒険の世界へ

繋げる道を教える。

 

具体的には仮説を立てる想像力、

実行に持ち込む行動力と継続力、

その結果を検証できる分析力を

忍耐強く寛大に伝えるのだ。

 

それに反抗するしないに関らず、

目標や基準になるものがないと

子もどうしていいか分からない。

 

親は生き方の見本を示すのみ。

「君は君らしくやればいい。

私がやってきたみたいにね」

 

最後は我が子と過ごした時間と

記憶を映像、写真、言葉などで

残しておく。

 

そして、徐々に弱っていく姿を

我が子に見せていく。

 

がんは他に比べその時間があり

ある意味よい病気だ。

 

死は怖いことではない。

特別なことではなく自然なこと。

我が子に死にざまを見せるのだ。

 

父親になれただけで素晴らしい

人生だったんだから。