病気になるのは運であり、私たちは無力で
どうすることも出来ないのでしょうか?
人の能力は、旧石器時代と変わらないのですが、
私たちを取り巻く環境は、その時代と比べて、
大きく変化しています。
多すぎるカロリー、少なすぎる睡眠、新しすぎる
トランス脂肪酸等の化学物質。
私たちの狩猟時代のDNAや本能が、現代の生活に
合わなくなり、生活習慣病や精神疾患等に繋がり、
苦しくなっているように感じます。
何故こうした病気に罹患するのでしょう。
今回その原因である①老化、②疲労、③ストレス
について検証していきます。
①老化は生活習慣病の最大のリスクです。
年齢とともに体力と気力はめっきり落ちますが、
これはいかんともできません。
人間の心身は50代から段階的に死んでいきます。
55歳頃からゲノム傷の蓄積量が限界を超え始め、
自身の免疫機能で抑えられず病気になります。
禁煙やメタボ健診などの予防医療は、根治でなく、
治療時期を遅らせるために必要な取り組みです。
②疲労は、病気の入り口です。
疲労は、活性酸素による、身体の酸化が正体です。
疲労と疲労感は違います。
疲労しているのに疲れを感じない人がいるのです。
ワクワク感が疲労を覆い隠している危険な状態です。
言葉は似ていますが、人によってはギャップがあり、
どんどん疲れが蓄積されているのです。
仕事や勉強や運動だけでなく、日焼でも疲れます。
疲労しているかどうかは、思考力や注意力等の低下、
頭痛や目方腰の痛み、息切れで判断できます。
また、身体の活性酸素量やヘルペスウイルス数の
測定でも分かります。
特に40代は、繁忙な仕事、住宅・教育費の支払い、
無茶な生活習慣で疲労はピークになりますので、
休息をしっかりとりましょう。
③ストレスは、風邪、胃炎などを引き起こします。
ストレスという心的負担が、精神的な疾患ではなく、
身体症状として現れる理由は、無意識がストレスから
逃れるために作用していると考えられます。
身体の変調をしっかり感じて、不調が改善するまで
しっかり休むことが大切です。
健康に生きるためには、老化は仕方ないと諦めつつ、
疲労とストレスをためないよう心がけましょう。