【社説】スポーツと暴力 怒らず、楽しめる指導を
●リンク先・・・【2023年5月28日/西日本新聞/社説】
【社説】スポーツと暴力 怒らず、楽しめる指導を https://t.co/Td8Y4pGBZt #西日本新聞
— ハイパー有明 (@FJEzaWEIntOhpqB) May 28, 2023
五月も終わり六月に入れば、そろそろあれに向けた時期となる。
兵庫県内のある施設での、高校生の部活動の全国大会である。
いつからなのかは不明だが、その大会で名前などが上がり、プロのチームのスカウトなどに目が止まったりと、本体の役目を外れていっているようにも感じる。
そして今年の高校インターハイは、北海道札幌市周辺での開催だとかで、そちらに向けての関心も高まっているようだ。
ところで、学生の部活動って、いつからこんな状態になったのでしょうかね。
勝つことばかりが重要視され、勝利絶対主義とも呼ばれる中、勝つことのみを教え込まれるのが部活動なのでしょうか。
そして現在では、学校を背負うばかりでなく、その地域の名前を背負うものへと変化している。
そうしたこともあってなのか、以前にある県の代表として出場した某高校の野球部が、ベンチ入りする選手全員が県外の中学校出身の生徒ばかりの私立高校があったりと、何が何だかわからない状態になっている。
かたや、指導者でもある教員の時間外労働などを減らすべく、指導者を地域から選べるようにしたりするなど、改革が始まるかのような動きもある。
そんな奇妙な位置づけの部活動で、依然としての勝利絶対主義が根付き、半ば暴力的ともとれる指導などが行われ、指導者からの暴力なども報告されているのは、異常でしかない。
個人的には、本来の目的などから外れてしまっている部活動は、即刻廃止するべきと思う。
勝利主義を完全否定はしないが、そのための暴力的指導などが行われているのであれば、それは容認できるわけがない。
中にはそうした暴力的指導などを原因として、自殺を選択する児童や生徒なども発生しており、到底看過できないものである。
こうしたように間違った方向へと進み続ける部活動が、このまま存在し続ける意義がないことはだれの目にも明らかで、即刻廃止すべきである。
「みなす」とは言うものの、依然とした旧態形式の部活動は、存在する価値がないものである。