アベ・ミシュランに見る〝グルメ度と人脈〟:天下一の美食家!? 愛用ナンバーワンは永田町のあの高級レストラン
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政財界から芸能界まで、安倍晋三首相の人脈は幅広い。それも〝外食外交〟のなせるワザか。ならばと、安倍首相の行きつけの店と会食者との交遊録を調べてみた。題して「アベ・ミシュラン」。果たして、どのような店で、どのような方々と会っているのか。
気分転換、情報収集……。食事は栄養補給とともに、さまざまな面も併せ持つ。一国の宰相ともなれば、なおさらだろう。
新聞各紙は、首相の一日の行動記録を掲載している。『毎日新聞』では「首相日々」と題したもの。その記録を見返すと、「仕事場」である官邸と、「住居」の公邸で過ごす時間が長い。そして、外食しているケースも目立つ。その行動に特徴はあるのだろうか。
本誌は、毎日新聞のデータベースを利用し、第2次安倍政権発足の2012年12月26日から20年2月10日までの2603日の「首相日々」から食事に関するデータを調査した。
検索ワードは「食事」「会食」「朝食」「昼食」「夕食」さらに「懇談」で、その数2122件に及んだ。この中から、官邸、公邸、私邸、さらに公的行事となる首相主催の食事会などを除く、飲食店などでの「外食」を抽出し集計した。一体、どのような店を好み、誰と会っているのかを調べてみた。
左の表をご覧いただきたい。安倍首相行きつけの店、「アベ・ミシュラン」の栄えある第1位に輝いたのは、東京都千代田区永田町のザ・キャピトルホテル東急内のレストラン「ORIGAMI」(オリガミ)だ。
ここの名物といわれるのが、排骨拉麺(パーコーメン)。価格は2600円(サービス料・消費税別。以下、同)。衣をつけて揚げた分厚い豚バラ肉をのせた麺料理で、ボリューム感たっぷりな見た目とは違い、あっさりとした味わいが人気だ。
また、プロレスラーの故ジャイアント馬場が愛してやまなかったのが、ハンバーガー2800円。肉厚なパテは、肉汁たっぷりのジューシーな味わい。
同僚記者が試しに訪れ、食したのはシュリンプカレーライス2400円。500円玉より大きめのエビが10匹入った豪華版。「油くどさが全くなく、上品なおいしさだった」とご満悦。
和洋中さまざまなメニューが楽しめるのが、レストランの強みだろう。
会食相手の名前が出ない工夫も
続く第2位は、港区赤坂の「赤坂飯店」。地下鉄「赤坂見附駅」徒歩1分の場所にある中国料理の名店だ。夜の宴会コースは5000円からとなっている。5〜100人まで完全個室対応をうたっており、大人数での会食に適している店だ。
赤坂飯店の利用で目立つのが、内閣記者会加盟報道各社のキャップや首相番記者との懇談会だ。13年3月25日の番記者懇を皮切りに10回行われている。他の店も含めると計13回に及ぶ。
第3位にランクインした中国料理店「異彩中国菜館 湖宮」は、安倍首相の別荘がある山梨県にある店。河口湖オートキャンプ場の近くにあり、「おしゃれなカフェ風の店内で、本格的中国料理が楽しめる」(全国紙政治部記者)という。
休日、ゴルフを楽しんだ後やゆっくり親族で食事を楽しむ場として利用しているようだ。
ここで一つ疑問が持ち上がる。店はどのように選ばれるのだろうか。
政治ジャーナリストの安積(あづみ)明子氏は語る。
「公邸に近いことは重要なポイントの一つでしょう。警備面を考慮すれば、個室も必須条件です」
確かに、ORIGAMIのあるザ・キャピトルホテル東急は、公邸の目と鼻の先だ。しかも、警備上でも安心な高級ホテルである。
首相経験者の関係者にも聞いた。鳩山由紀夫事務所の芳賀大輔所長は、鳩山元首相の政策秘書を務めた。鳩山政権は約9カ月の短命だったが、検索すると「外食」は78回に上った。
「秘書官が、食事をする相手を考慮して店を決めるケースが多かったと記憶しています。鳩山さんは意外と店を知らない。何度か秘書官から相談を受けて、私が紹介したことがあった。その時のポイントは、鳩山さんがくつろげる場所ということが最優先でした」
【2020年2月20日/サンデー毎日/一部抜粋】引用
おにぎりの海苔、私はどちらも好きであまり気にしたことなかったな。
あとから巻いたりするパリパリの海苔も風味がよく、さらに食欲を刺激してくれそうだ。
さてさてそうは言うものの、庶民の中には「一個百円のおにぎり」で空腹をしのいだり、おにぎり一個を我慢してのやりくりをしている人までいる。
それに比べ、安倍氏のお食事をちょこっとだけのぞいてみれば・・・、高級料亭に高価な店での食事。
第二次安倍内閣発足から二六〇三日中、「食事」「会食」「朝食」「昼食」「夕食」「懇談」を検索してみれば、二一二二日に上るそうだ。もちろんこの検索のやり方では、首相官邸や公邸、安倍氏の私邸なども含まれるため、必ずしもな数字は出ないかもしれないが、何らかの食事会の多さに驚かされる
もちろんそれらの食事会を頭っから否定する気はないが、本当に必要な買いなのかも気になる。
「桜を見る会」の事例もあったように、公務なのか私的な外食の線引きが難しく、あいまいさも残るやめ不自然さは残ったままだ。
まぁ、「勝ち組の立ち居振る舞い」に負け犬が何を言っても届かないかもしれない。しかしながら、不自然さがあることはわかる。
政治家に紳士たる行動を求めるだけだ。