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先日、ゆっくり観世音寺のカフェ観音(Kanon)さんにお邪魔したくて、行って参りました。
この日も、都府楼前駅から、太宰府市のコミュニティバス「まほろば号」を利用しました。
ここにも菅原道真公の詩碑があります。
「都府楼はわずかに瓦の色を看、観世音寺は只鐘声を聴く」
と書かれています。
都府楼前駅に、観世音寺に関する詩碑があったとは、今の今迄知りませんでした…!!
そうです、以前はこちらの表側の地図を紹介しました。
キリスのお墓参りは勿論ですが、沙弥満誓という人の歌碑が観世音寺境内にあると知り、それも探して来ました。
いつも乗る「まほろば号」と行き先が違うので、観世音寺に停まるかどうかを確認したところ、間違いなく行くとのこと!
観世音寺のバス停は、実は戒壇院の前にありましたが、少し行くと、このような日本遺産の立て札がありました。
観世音寺についての説明が簡単にされています。
観世音寺には、万葉集に掲載されている沙弥満誓という人の歌碑もあるそうなので、今回探してみることにしました。
「観世音寺」と書かれたこの門もかなり古い物のようです。
観世音寺に来たら、一番にキリスのお墓参りなので、先ずはそちらへ…。
写りが悪いですが、この時供えたお花は、こちら…ピンクとオレンジ色のカーネーションとカスミソウです。
キリスが居た場所は、相変わらず若葉が茂っています。
青葉の中に、綺麗なツツジの姿も見られます。
観世音寺には、そこの僧侶だった玄昉という人のお墓もあるそうなので、先ずはそちらへ行ってみることに。
こちらが玄昉のお墓です。
小さいながらも、きちんと手入れがされていて花も供えられています。
玄昉のお墓についての説明もありました。
お馴染み観世音寺の本堂です。
斜めからも撮ってみました。
こちらは金堂と呼ばれている建物です。
もう少し奥に進んでみると、小さな塔と歌碑が見えました!
ありました!これが沙弥満誓の歌碑です!
「しらぬひ筑紫の綿は身につけて いまだは着ねど暖かに見ゆ」
とあり、
「筑紫の綿は、まだ身につけて着てはいないけれど、暖かそうに見える。」
という意味だそうです。
因みに、沙弥満誓とは、723年(養老7年)に「造観世音寺別当」に任ぜられて太宰府に赴任し、観世音寺の造営に当たった僧侶です。
大宰府展示館にあった「梅花の宴」の席では、大伴旅人の直ぐ近くに居たので、位は高かった人だと思われます。
観世音寺には、まだ他にも歌碑があります。
ここは、門があり閉まっているので、近くまで行けないのが残念ですが、もう少し写真をアップにしてみましょう。
ちょっとぼやけてしまいましたが、こちらは長塚節(たかし)という作家の歌碑で、
「手をあてて 鐘はたふとき(尊き)冷たさに 爪叩き聴く そのかそけきを」
と書かれています。
長塚節は、観世音寺の鐘の音が好きで良く聴いていたそうです。
その心情が歌われています。
こちらは、山崎斌(あきら)という作家の歌碑で、昭和49年に建立されたものだそうで、
「筑紫なる 遠の御門の跡どころ かんぜおん寺の 鐘けさもなる」
と書かれています。
こちらも以前から気になっていた碑なのですが、調べたところ、清原招童という人の句碑で、
「露のみち 観世音寺の 鐘聞こゆ」
という俳句が書かれているようです。
それから、観世音寺には、南大門跡も遺っています。
大伴旅人や沙弥満誓が歌を詠んだおよそ1300年前に想いを馳せて観世音寺の境内を歩くのも、なかなか乙なものです。
感慨深いものがあります。
今回、色々調べて分かりましたが、いつの時代にも文人達に愛された観世音寺…未来の人達にもしっかり守って頂きたい、と改めて感じました。
さて、この日は、ゆっくりカフェ観音(Kanon)さんにもお邪魔しました。
カフェラテとコーヒーとバナナのケーキを頂きました。
甘さは抑えてありましたが、コーヒークリームが絶妙でした!
カフェラテもとても美味しく頂きました。
お代わりのコーヒーを注文しようとした時に…
私がお土産に持って行ったカップ&ソーサーで提供して下さいました(^^)b
コーヒーは、クリームだけ入れて頂いていますが、スッキリした味わいで大満足!
この日もお土産を持たせて下さり、感謝!感謝!です。
もう一度、キリスのお墓に寄ってから、都府楼前行の「まほろば号」に乗って観世音寺を後にしました。
今回は、今迄謎だった(?)観世音寺の謎の歌碑や句碑も、まだ詳細は分からずとも、誰の句で何が書いてあるかが分かり、私としても大変勉強になりました。
大伴旅人の歌碑も、太宰府天満宮の方にまだありますので、別の機会に行こうと思っています。
最後まで、お付き合い頂き、ありがとうございました(^-^)
素敵な日曜日をお過ごし下さいネ♬
by こりん