七月四日
此度も清正一代記を書する。
本日で、令和2年7月豪雨より丸一年が経過。
熊本県南部を中心に多くの犠牲者を出した水害は、未だに爪痕を残しておる。
瓦礫の撤去や家屋の解体は進んだものの、被災者の生活再建や被災地の復興の見通しは立っておらぬ。
熊本だけに有らず、最近は全国で自然災害が相次いでおる。
昨日は、静岡県熱海で土石流による被害が出ておる。
我等に求められるものは自然との共存。
昨今は線状降水帯が珍しくなくなった。
故に、命と清流をともに守れる様な時代に即した治め方の知恵が求められるのじゃ。
如何なる時も、最善の策を講じれる様、日常の心掛け、有事の対処法など、備えてもらいたい。
熊本城は天守閣内部公開後初となる週末を迎えた。
暑き中、ご登城まことに大儀で御座る。
熊本城もまた、守り続けねばならぬものの一つ。
現代の業も活用し、後世に繋いで参ろう。
披見、大儀であった。
履
道
応
乾
◎加藤肥後守清正