島津義弘である。皆の衆、息災であろうか。
毎年、この時期に熊本城を訪れる者の目を楽しませておるのが、飯田丸にある梅園に咲く梅の花。
現在、流行り病の感染拡大予防のため熊本城特別公開は中止となっておるが、今年もこの数日の間に、少しずつ花開き始めたとのこと。
例年通りなら、見頃となるはおおよそ二月の半ばあたりか。
梅園が満開となる頃には特別公開が再開してくれれば、と願うばかり。
更に本日、熊本地震での被災から復旧を続けてきた「長塀」の修復工事完了が報道でも発表された。
長塀は約242メートルの長さがあり、現存する直線の塀としては日本一の長さを誇る、国指定重要文化財の一つ。
熊本城にある13の重要文化財は全て被災しておるのじゃが、この長塀が重要文化財の中では最初の復旧と相成った。
なかなか明るい話題が聞かれぬ日々ではあるが、また一つ熊本城の復興が進んだという、実に嬉しい話じゃな!!
また皆が安心して観光できる日を熊本城も心待ちにしておる。
我らもこうした小さな幸せさえも逃さぬように、心の扉を開けておかねばな。
熊本城の長塀は、加藤清正殿の銅像がある遊歩道を進めば眺めることができる。
塀の側に近づくことはできぬが、近くに住まう者は遊歩道を散歩してみてはいかがであろうか。
では本日はこれにて。
皆の衆、明日もよき一日に。
島津義弘