昨方、返文を頂きし皆様方、
誠に感謝しとります。
此度は七十二候 水泉動だそうな。
冬の凍結土の中で、春の生命が準備されとるそうじゃ。
春の生命と云わば、儂は蒲公英(たんぽぽ)を思いつく。
鼓草(つづみぐさ)とも呼ばれる、キク科の……雑草じゃな。
いや、雑草とは良きものよ?生命力が強く…えっとな、あれじゃよ、あれ。
ほら、当世でも……あすふぁると?
に咲く蒲公英を見ると勇気が湧くと云うじゃろ?違うかの?
欧米では「獅子の歯」と呼ばれとるらしい。
実は蒲公英は、五十せんちめーとる程も根を伸ばすらしく、その根や茎も特殊で、他の植物の生きていけぬ環境下でも自然に生える事が出来るらしい。
蒲公英は冬の間、その葉を枯らし、水分の蒸発を防ぎながら根に養分を蓄えると云う。まるで殿。
その葉は重ならぬ様にする事で、沢山のお天道様の光を浴びる事が出来るのじゃな。
して、種子の綿毛は風で飛ぶ若しくは虫が飛ばす様になっておるのじゃが……
一息で吹き飛ばせると、恋が実ると云う噂もあるらしい。
当に宿り木ならぬ、宿り草、とでも云うかの。
ふぉっふぉっふぉっ。
心の声
(あれ、儂、上手いこと云った?)
此度は清正様、才八、隼人の布陣にて。
此度はJ:COMの「週間シティープロモーション ご当地サタデー♪」
の収録があり申した。
熊本の良きところを知って頂くのは、誠に嬉しい限り。
放送内容については、他の武将様の武録で申しておるのではないかな?
もし申しておらねば、また後日に話そう…。
此度は雨が降って演舞が出来んかったから、殿の反りが見れん。
儂が代わりに致そう。
………やはり本物には勝てぬ。
鼓草
獅子の如くに
若子をば
飛ばせよ飛ばせ
次来る春まで
されば、今宵は此にて
加藤家三傑 狼臣 直景