皆の者こんばんは。
本日より拙者、八十姫、福島殿の三名は尾張の地へと遠征に参っておる!
天下一決定戦から一ヶ月…
こんなにも早くまた尾張の地へと来ることができて嬉しい限りじゃ!
此度の遠征も空飛ぶ鉄籠での旅である。
これで当世に甦って三度目の空の旅となった。
さすがに三度目ともなると慣れたものである。
難なく搭乗手続きを済ませて機内に乗り込む。
さあ、優雅な空の旅へ!
…いかん!
わしとしたことが、物凄く廁へ行きとうなった!
なんたる不覚!!
しかし燻し銀は慌てない。
離陸の前後、しばしの時間を耐えれば、「しーとべると」を外し自由に廁へ行けるということはすでに心得ておる。
脇坂安治、賤ヶ岳七本槍の最年長。
齢三十目前でようやく花開いた我が人生。
泣かず飛ばず、我慢に我慢を重ねた日々…それに比べればこの程度、大したことではない。
待つこと十数分、ようやくべるとを外す許可が下りた。
…よし、廁への一番槍はわしが貰った!!
そして立ち上がって廁へ向かおうとすると…
なんと…わしの隣、しかも通路側に座っておる福島殿が寝ておるではないか!?
こやつを越えねば廁には行けぬ…
致し方無い、わしは若造の屍を越えて、廁へ行く!!
脇:「これ、すまぬが道を開けてくれ。」
福:「…」
脇:「道を…」
福:「…すー…すー…」
…
ふっ、青いのう…寝かせてやろう。
こうしてわしは到着までの間ひたすら耐えぬいた。
到着後、すぐに廁へ向かい事なきを得た。
皆、鉄籠に乗る前には必ず廁へ行っておくのじゃ!
これが本日の教訓である。
…あれ?
これではわしが廁に行くのを我慢した話になってしまうな。
いかんいかん。
本日は市役所や新聞社、旅行代理店など様々な所を回り、我ら熊本城おもてなし武将隊のこともしっかりと宣伝させてもろうたぞ!
移動は時に徒歩、時に「たくしー」とかいう鉄籠を利用した。
この鉄籠、なんでも手を挙げることで呼び寄せることができるとか。
…面白いではないか!
早速、一番槍が挑戦!
…そのまま通過。
ふっ、やはり青いのう…
ここはわしも力を貸そう。
見事成功!これぞ燻し銀の力!
本日は行く先々で我らを熱烈に歓迎してくださり嬉しい限りであった!
関係者の皆様、真に有り難うございまする!
明日は午前10時より熊本の観光ぶーすにて宣伝・おもてなしをする予定となっておる。
皆に会えることを楽しみにしておるぞ!
では明日もよき一日に!さらばじゃ!
脇坂安治