皆の者、儂こそが自由気ままで唯我独尊!
三鱗の家紋を掲げしごんたくれ平野長泰じゃ。
実はのぉ、
熊本城おもてなし武将隊を慕ってくれておる方々
儂、平野長泰を慕ってくれておる者達
そして、平成の世に甦ってから世話になった
すべての者に話さねばならぬ事があって
このような文を書いておる所存じゃ。
思い返せば、七月二十七日に清正の城 熊本城に蘇り、
清正殿と八十姫、加藤家三傑の者達と、
賤ヶ岳七本槍の一人として
儂も熊本城で客人のもてなしをしとったのは、
皆様御存知じゃと思うがのぉ。
今、熊本城でもてなしをしておる
仲間の清正殿や福島殿と出会った土地であり、
儂の生まれ故郷である尾張の国、
そして平成の日の本の世というのは、
一体どのような世になっておるのか見ることが出来、
非常に興味津々で楽しゅうござった。
この地で、戦友清正が築城した熊本城にて沢山の客人をもてなすのが
儂の娯楽といっても過言ではないぐらい好いておった。
大名になることよりも自由に生きることを選び、
自分の思うがままに生きていたい儂としては
平成の世の日ノ本をもっともっと見て回りたいと
思うようになったんじゃ。
だからのぉ、このような話をするのは儂自身も心が痛むし、
客人達も聞きたくない話だということは重々承知しておる。
儂も胸が痛む思いで書いておることを察してくだされば有難い限りじゃ。
儂、熊本城おもてなし武将隊 平野長泰は
九月一日をもって、身体を拝借しておった、
枝 尚紀殿にこの身をお返し致す事を決断致した。
四百年の時を経て、平成の世に甦り、
肥後に参って、懐かしき面々に会え、
また、心温かい客人達と接する事が出来たこの思い出はこれから先、
どれだけ時が経とうが、儂の魂が入れ替わるような事があろうと、
一人一人との素晴らしき思い出や
儂とお話しておる時の活き活きとしたお客人の笑顔は
決して忘れるような事はないことを此処に誓いまする。
そして、九月一日まで全霊を込めて客人達をもてなす事も誓うでな。
ぜひ熊本城に足を運んで下され。
大層世話になった者が沢山おって、
一人一人に直接お会いして感謝の意を伝えたかったのじゃが、
このような形での報告になってしまい、誠にかたじけなく思う。
そして、急な話ではあるのじゃが、
八月三十一日のナイトツアーにて
儂から皆様への感謝の気持ちを込めて
特別に作り申した演舞を披露しようと考えておる。
御都合の付かれる方は是非とも儂の最期の勇姿を御覧にお越し頂きたい。
儂も儂のもてる全てをぶつけて
客人達をもてなしたいと考えておるので
何卒宜しくお頼み申す。
各々方、貴殿の人生を精一杯生きられよ。
熊本城おもてなし武将隊
賤ヶ岳七本槍
平野長泰