仕事納めのあと、大塚にやって来ました。
南口ロータリーの端っこから巣鴨方面に延びる細い道は「三業通り」と言います。
「三業」とは「料理屋」「芸者置屋」「待合」が許可されたいわゆる花街のこと。
かつては艶っぽい界隈だったところも、今ではちょっと寂しい商店街って感じ。
でも、昔からの老舗が営業を続けていたり、最近店を構えたいい飲み屋も結構あるんです。
今日のお店はそんな三業通りに面した「29(ニッキュー)ロティ」。
ずっと来たくて、やっとお邪魔できました。
杉玉が掛けられていることからも分かる通り、旨い日本酒を出してくれるお店です。
「29」は肉に掛けていて、生ハムと熱燗っていう、珍しい取り合わせが楽しめるお店です。
ここの店主は同じ大塚にある日本酒の聖地、「串駒」の出身。
今宵は美味しい日本酒がいただけそうです。
店内は4人テーブルが1つと、5人座れば一杯のカウンター席のみ。
テーブル席は予約済みだったので、われわれ4人はカウンター席です。
さっそくお通しと日本酒。
お通しは牛すじ大根だったかな。
お酒は「北島 純米吟醸 生酛 杉山玉栄」です。
ぬる燗でいい感じ。
まずは「生ハム・チーズコース」という、前菜と生ハム、チーズがセットになった小コースをお願いしました。
前菜はアボカドや海老芋など。
海老芋に添えられたねぎ味噌が美味しかった!
次のお酒は埼玉県蓮田市の地酒、「神亀」の純米酒です。
いよいよ生ハム。
店主が精肉店にあるようなスライサーに向かって生ハムを切り分け始めました。
そして出てきたのがこれ。
生ハム3種にチーズも3種。
ワインにもバッチリ合うでしょうな。
でも、今日はこだわりの日本酒を熱燗でちびちびいただきます。
わくわく♪
バゲットも付いてます。
生ハムの脂が熱燗の熱でじんわり溶けて旨味が口の中に広がる!
そこへちぎったバゲットを放り込み、そして熱燗っていう、味の変化が楽しいです。
小コースが終わったので、この後はアラカルトで注文しましょう。
「世界一のへしこバター」
パンの上にバター、そしてへしこ。
へしことは青魚を塩漬けにしてさらに糠漬けにしたものです。
複雑な旨味と塩味がバターと絡んで何とも言えない美味しさ。
「ボラの白子」
お酒が進む。
次のお酒は「弁天娘」
生ハム以外の肉料理も充実しています。
最後はチャーハンで締め。
最初から最後までずーっと、ふんわりとしたぬる燗で美味しい料理をいただきました。
これで仕事を納められそうです!