【秩父出張】そこは埼玉県民としての誇りを取り戻してくれた特別な場所。 | 旅館復活大作戦!!日本全国の旅館に、もっと元気になって欲しくて始めた ブログよ。

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あなたが喜ばせたいお客様はだれですか?
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「旅館の味方」の久磨衣に、あなたの想いを聴かせてください^^

 

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わたしにとって「秩父」という場所は、自分に自信を与えてくれた想い出の地なのです。

 

 

 

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毎月恒例の秩父出張へ行ってきました。

 

 

 

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布の力久磨衣が居を構える行田市から、秩父までは車で約1時間20分ほどです。途中の有料道路の料金所のおじさん達が大変個性豊かで、たとえひとりで車を飛ばしていても、淋しいことはありません。「小銭の受け渡し」の一瞬ですら、彼らの個性は輝きます。恐ろしいことです。

 

 

さて、秩父という場所は、わたし達のお客様がたくさんいらっしゃる、という以外でも、わたしにとっては特別な場所です。なぜかというと、ずいぶん昔に、わたしにひとつ自信をくれた地なので。

 

 

皆さん、突然ですが、「埼玉」と聞いて最初に思い浮かべるものはなんですか?

素直にお答えください。

何を言われても怒りませんから。

……「特に何も出てこない」という回答も、もちろんOKです。

血涙を流しつつも、OKです。

 

 

大抵の方は、「埼玉」という県名を聞いて、しばらく黙りこくります。「川越があるとこ」などの回答はまだまだ良い方で、「景色がどこも同じ」「東京へ行く時に、惰性で通り過ぎる場所」「女性の貧乳率が全国トップ」などの、誰が悪口を言えと言いましたか? ん? と詰め寄りたくなるお答えも、よくちょうだいします。

 

 

しかし、そこは埼玉県民。決して怒りません。あー、まぁ、そうだよね、ははは。みたいな反応です、大方は。地元愛がなさすぎると他県民の方からお叱りを受けることもありますが、わたしは、この体温の低さが、埼玉県民の良さでもあると思います。

 

 

決して怒らず、決しておごらず。

この穏やかさこそ、わたしは埼玉県民が誇るべきものだと思うのです。

 

 

 

とは言え。

 

 

 

では、「埼玉という土地に、誇りを持っているか?」と聞かれたら、一瞬考えこむ自分がいます。

 

 

 

自分が生まれ育った場所だから、もちろん愛着はあります。暮らしやすい場所です。でも、まあ、それだけです。他県民の方に自慢して回りたい衝動は、33年の間、一度も湧き起ったことがありません。

 

 

 

しかし、そんなわたしが、「埼玉すごいな……!」と初めて思えたんです。もう15年以上も前でしょうか。それは、秩父のとあるお宿がきっかけでした。

 

 

ちなみに、もうひとつ質問をば。「埼玉の特産品」を、あなたは何か知っていますか? もしや、何も出てこないのではありませんか? かろうじて、「草加せんべい」と言えた自分を誉めたい衝動に駆られていませんか? 「ブロッコリー」と答えた自分は、天才だと思っていませんか?

 

 

うん、何が言いたいかっていうとね、誰もがパッと思いつくものって、あんまりないんです。かく言うわたしも、そうでしたもん。埼玉県民張本人であるにも関わらず。

 

 

 

わたしは食べることがとっても好きなので、全国的に有名な美味しい特産品を持つ土地への憧れがあります。先月、休暇で遊びに出かけて口にした、伊豆の金目鯛。北海道の礼文島で食べた、とろける雲丹。そして、熊本で目を丸くした、馬刺し。

 

 

 

良いなぁと、正直思っていました。うらやましいなぁ、と。

みんなの土地には、こんなに美味しいものがいっぱいあって。

 

 

わたしの住む土地に来れば、こんなに美味しいものが食べられるよ! だからおいでよ! そんな風に堂々と言えたら、気持ちが良いだろうなと、密かに思っていました。

 

 

ちょっと変な願望でしょうか。少なくとも、共感度100%ではないと思います。でも、確かにそう思っていたんです。そして同時に、そんな風に言える日は、来ないんじゃないかな、とも。

 

 

 

だから、あの秩父のお宿のお料理を初めていただいた時は、本当に衝撃的でした。

 

 

 

え、コレ、ものすごく美味しくないか?

ウソだろう? え、ちょ、ま。めっちゃ美味しいぞ?

わたしの勘違いか?(もう一口食べる)

違う!! 確実にウマい!!

今までに泊まった他県の旅館の料理にひけをとらないくらい、

いや、もしかして、一番て言って良いほどに、ウマい!!

 

 

 

埼玉にもあった!! 

胸を張って、「美味しいから埼玉においでよ!」と言えるものが!!

 

 

 

わたしの知人も、もう何人もあのお宿を訪れています。旅館の料理でこんなに手間ひまのかかった美味しいものは食べたことがない、というお声をいただいたことも、一度や二度ではありません。その度に、自分が作ったわけでもないのに、そうでしょうそうでしょう美味しいでしょうと、ニヤニヤしておりました。

 

 

少し大げさな言い方になってしまうかもしれませんが、わたしはこの秩父のお宿のおかげで、埼玉県民であることを、嬉しく思えるようになりました。他県民にバカにされても、静かに笑って賛同するのが埼玉県民の良いところだと、先ほど申し上げました。別にそれは、ウソではありません。そこも埼玉県民の美徳だと思います。

 

 

 

でも、誰が好き好んで、自分が毎日暮らす土地をけなされて嬉しいでしょうか(演説台をバァン! と叩く)自分でも、「ああ、そうだな、埼玉って別になにもないなぁ」と思うから受け入れてはいるけれども、本当は、自慢したいに決まっているじゃないか。すげー良いトコだから、君も来てごらんよと、胸を張って言えたらどんなにステキだろうと、胸の奥で密かに思っているに決まっているじゃないか。でも、怒らないのが埼玉県民、冷静に冷静に。平熱なのがあたしの長所でしょ? と、悲しく震える胸をなだめ続けていたんです。

 

 

 

それを救ってくれたのが、秩父でした。

だからわたしにとって秩父という土地は、特別なんです。

 

 

 

だからあなたも来たら良いですよ。

自慢の埼玉の、秩父に。