魅力的な会社は「お客様」を自発的な「スタッフ」にしてしまう力がある。 | 旅館復活大作戦!!日本全国の旅館に、もっと元気になって欲しくて始めた ブログよ。

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久磨衣(くまい)は、小規模旅館の売上を劇的にアップさせる会社です。

あなたが喜ばせたいお客様はだれですか?
その人にあなたのお宿の魅力、伝わってますか?

「旅館の味方」の久磨衣に、あなたの想いを聴かせてください^^

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「天狼院書店のスタッフさんですか?」「……あ、いえ、わたしはお客さんです」

 

 

「リクルートできちゃう旅館の和装ユニフォーム」ならおまかせの
布の力久磨衣(くまい)の安達美和です(^◇^)

 


オリジナル暖簾や館内着・羽織なんかも企画製造してるんだぜッ

 

 

先週、ほんの短い数日間ですが、とある舞台のお手伝いをさせていただきました。実は、この舞台を主催されているのは、劇団や舞台製作会社さんではないんです。本屋さんなんです。毎秒ごとに有名になっている会社さんなので、名前を知っているかたもおられるかもしれません。その会社さん、名前を天狼院書店といいます。

 

 

衰退業種と言われている書店業界において、あれよあれよという間に店舗数を増やし、新しいサービスを展開し、「え、これって、本屋さんの範疇ですか?」と聞き返したくなるような多義に渡る活動を見せる天狼院書店さん。わたしがこの本屋さんに興味を持ったのは、天狼院書店が開く「ライティング・ゼミ」と呼ばれる文章力をアップさせる講座がきっかけでした。

 

 

ライティング・ゼミを受講してから、「あなたの文章は面白いね」と言っていただく機会が格段に増えました。以前から文章を書くのは好きで、高校生の頃から舞台脚本なども書いていましたが、ライティング・ゼミ後の周囲の反応は、それ以前とは比べものになりません。でも、わたしがその講座で教えていただいた面白い文章を書くコツは煎じ詰めればたったひとつで、しかも誰でも習得が容易なシンプルなものだから、面白い文章を書ける人間が爆発的に増える予感がしました。

 

 

 

実際、わたしの周りでこの講座を受けた方は書ける方だらけで、「自分が書けるようになっても周りも書けるんじゃ、文章力が自分のセールスポイントって言いづらいなぁ」とぼんやり思っています(笑)。いや、もっともっと書けるようになれば良いんですけどね。ぐだぐだ言わず書けってか。やだー、正論ー。

 

 

 

ライティング・ゼミ以外の講座やイベントも大変魅力的です。その中のひとつに、今回の舞台もありました。原作は、店主の三浦祟典さんが書かれた小説です。「殺し屋のマーケティング」。この本の制作には、3年11ヶ月かかったと聞いています。わたしがライティング・ゼミを受講していたのは去年の春から初夏にかけてでしたが、その時にすでに、「超絶面白いから」「100万部売れなかったら僕のこと『クズ』って呼んで良いから」と三浦さんご本人が何度も何度もおっしゃっていました。ひとまず、わたしは自分の文章の師匠である男性に、「おーい、クズ」と呼びかける未来を想像してみました。でも、おそらくそうはならないと思います。この方の、現実にする力はすごいから。

 

 

そんなわけで、この作品を原作とした舞台のお手伝いをしてきたわけですが、わたしは最初当日の受付のお手伝いをする予定だったんです。でも、できれば作品の空気感や役者さんの様子を事前に知っていた方が、お手伝いするにしてもサポートがしやすいのじゃないかと思って、お稽古の見学におじゃましました。すると、脚本・演出をされる中村雪絵さんという女性が、丁寧にあいさつをしてくださいました。

 

 

 

中村さん 見に来てくださってありがとうございます

安達    いえいえ、もうじき本番ですね。楽しみです

中村さん どうぞよろしくお願いします

 

 

 

深く腰を折る姿が印象的でした。中村さんは今年、福岡から東京へ出てらした方で、天狼院書店の劇団専属社員さんです。舞台のお仕事だけで生計を立てている同い年の女性。演劇をかじったことのあるわたしからすると、とてもまぶしい存在です。そんな中村さんが、申し訳なさそうにおっしゃいました。

 

 

中村さん 本番当日なんですが、受付の他に舞台装置の操作もお願いさせていただくかもしれないんです

安達    え! わたし、複雑なことはできませんよ……?

中村さん 大丈夫です! きっかけも少ないですし、操作もシンプルですから

 

 

 

それならば、とお受けしました。

 

 

 

本番当日、わたしは明かりを落とした舞台袖(舞台上の役者さんが退場した先にある場所)で、モニターをギンギンした目で注視していました。汗ばんだ手のひらを何度もズボンにこすりつけ、いただいた台本に書き込んだ装置を操作するタイミングを何回も確認し直します。

 

 

装置を操作するタイミングは、結局12回ありました。照明の操作に比べれば、もちろん格段に少ないのですが、わたしは過去に舞台をやっていた時も、本番中のオペはやったことがありません。中村さん、お話と違いませんかと数日前のやり取りを反芻しましたが、、脚本・演出・そして実質舞台監督も務めておられた彼女の仕事量を思うと、たしかに全く大したことはない仕事なのでした。本番が終わるとロビーへ出て、観に来て下さったお客様を、ありがとうございましたとお見送りしました。ひと息ついた時、わたしと同じくお手伝いにいらしていた女性に、尋ねられました。

 

 

女性 安達さんは、天狼院の社員さんなんですか?

 

 

そう聞かれて、あれ、と思いました。

 

 

 

安達 いえ、あの、わたしは……お客さんです

女性 え! そうなんですね。てっきり社員さんかと

 

 

ふと、ロビーを見渡すと、わたしと同じようにお客さんの立場でありながら、社員のように仕事をする方々が複数目に入りました。もちろん、本物の社員さんのすさまじい仕事量を考えると、「社員のように」なんて軽々しくは言えないのですが、傍から見ていると容易に区別がつかないくらい、自主的にお手伝いしているお客さんが多いのだなと改めて思いました。

 

 

お手伝いしているお客さんの誰ひとりとして、自分を「お客さん」とは思っていなかったと思います。自然と自分に与えられた役割に夢中になってしまって。いつも面白い挑戦をし続けているこのカンパニーに関われたことを、喜んでいるようでした。

 

 

すごいなぁ、と自然な気持ちがこみ上げてきました。

お客さんが自分の立場を忘れるくらい夢中にさせることができるなんて。

 

 

ロビーでお客様と話す演出の中村さんの姿が目に入りました。中村さんは、至極ほがらかに丁寧に振る舞ってらっしゃいましたが、おそらく、彼女は数週間まともに寝ていなかったと思います。極限まで、時間ギリギリまで、作品の質を高めるために、自分の時間をすべてその舞台に注ぎ込んでらっしゃいました。「面白いものを創れなかった時点で、クリエーターは悪者になる」と、とあるインタビュー記事で中村さんがおっしゃっていたことを思い出しました。執念、という言葉が浮かびました。

 

 

 

とほうもない情熱は、他人を巻き込み、味方にしてしまう。

そんなことを考えながら、わたしは最後までお客様のお見送りをしていました。

 

 

 

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