日本医師連盟ももう少しまともかと思っていました。苦笑。
日本医師連盟(日医連、委員長=松本吉郎・日本医師会長)は30日、執行委員会を開き、来年夏の参院選で、日医常任理事の釜萢敏氏(70歳)を組織内候補として擁立することを正式に決めた。とのことです。
現在2期目の羽生田 俊先生(75歳)の改選に合わせた人事です。
釜萢敏氏といえば、新型コロナ担当広報担当として、さんざんテレビに出ていた方です。
1月になって、釜萢敏氏が手を上げた、との記事をみて、日医執行部の意向なんだろうなあ。。でも、日歯連盟とは違うから、将来をみすえた人選をするのだろうな。。と期待半分に見ていましたが、期待を裏切るものでした。
実は、日医連盟の次期参議院選挙組織代表選考においては、早い段階(昨年8月)で、岡山県医師連盟が、元県議で医師の小林孝一郎氏(46歳)を候補者として推薦していました。
岡山医師連盟委員長の「これからは若手を育成していくことが大切だ」との発言、そして、この小林孝一郎氏が、日本医師会の「未来医師会ビジョン委員会」の委員を務め、未来医師会ビジョン委員会と自民党青年局との意見交換会を行うなど、「さすが医師会は先を見据えてちゃんとやってるなあ。。。」と羨ましさ半分で感じたものです。
それが、最後の最後で、70歳の釜萢敏氏。
選挙時には72歳。自民党の定年制に抵触します。
今回当選しても、1期で終わりでしょう。
日医連盟も期待ハズレでしたが、せめて日歯連盟は、他山の石として、将来をみすえた人材育成をしてほしいものです。
私の昨年9月19日の投稿を添付しておきます。
日歯連盟は将来に向けた準備をしているのか?
メディファックスより
日本医師連盟が、次期参議院選挙の組織内擁立のための公募を来年1月に行いますが、岡山県医師連盟が、元県議で医師(46歳)を候補者として応募することを決めたとのニュースがありました。
日医連盟は、2期目の羽生田たかし先生の改選期ですが、羽生田先生現在75歳。前回2019年の任期満了時点ですでに71歳で、参議院比例区70歳定年制の党規約を超えた特例公認でしたので、今回再度特例公認されるかどうかは疑問の残るところです。
今回の記事で注目したのは、岡山医師連盟委員長の「これからは若手を育成していくことが大切だ」との発言、そして、この候補者(小林孝一郎氏)が、日本医師会の「未来医師会ビジョン委員会」の委員を務めている、というところです。
詳しくは知るところではありませんが、日本医師会は未来医師会ビジョン委員会の中で将来の組織代表候補の育成をしているのではないか、といったことを想像します。
未来医師会ビジョン委員会と自民党青年局との意見交換会が開催される(2023.3.23)など、着々と準備をしていることも伺えます。
翻って、日歯連盟に目をやると、いうまでもなく比嘉なつみ先生の改選期です。
比嘉先生の前回を思い出してみましょう。
2019年(令和元年)第25回参議院選挙における組織代表の決定においては、2015年(平成27年)に発覚した迂回献金事件の余波で、評議員会の動議での支援決定という形で実質的に組織代表候補となった高橋しんご先生が、突如出馬辞退となったことを受け、選挙直前に比嘉先生を側方支援することを評議員会にて決定する、という形となりました。
次点から繰り上げ当選した比嘉先生は、今回が改選期。おそらく選考委員会に立候補されるでしょうから、2期目の挑戦となります。比嘉先生、現在64歳。10月で65歳。
もし組織代表となられたとして、選挙実施時が66歳。
運良く当選され任期を満了されたら72歳ですので、今回が最後と考えるのが普通です。
私は今回の選考については、前回のような山田先生ありきの「不透明で」「不誠実な」選考を反省し(詳しくは私のブログを御覧ください。https://ameblo.jp/kumagero/)、会員が一眼となって選挙に臨めるような「透明で」「公正な」選考を期待することが一番で、具体的に誰が組織代表になるべきだ、といった主張をするつもりはありません。
しかし、今回のメディファックスの記事にあるような、日本医師会(医師連盟)の将来に向けた準備や、比嘉先生の現状(年齢)などを考えたときに、日歯連盟においても、「将来に向けた」準備が必要だと思います。
そのような準備はできているのでしょうか?
今回、日本歯科医師会常務理事に、伊藤ともか先生が就任されましたが、この人事に係る意図等について、5月4日に投稿したところです。(https://ameblo.jp/kumagero/entry-12801487002.html)
伊藤先生以外にも、歯科医師で地方議員をされている方、または政治を目指されている方もいらっしゃるでしょう。
一本釣りもいいですが、日本医師会の未来医師会ビジョン委員会のような、若手に因るオープンな議論の場が、日歯ないしは日歯連盟にあっても良いのではないでしょうか。
若手の会務参加・育成が、歯科界の喫緊の課題であることは衆目の一致するところでしょう。
できうれば、今回の選考も、比嘉先生1人の立候補でそのまま決まり、ということではなく、若手を含む複数の候補者によるオープンな議論が行われ、それを通じて連盟会員の意識向上と議論を通じた連帯感の醸成を望みます。
ちなみに、岡山医師連盟が推薦する小林孝一郎氏、HPを見ると、広島大学附属福山高校から岡山大学医学部。
広島に縁のある方なのですね。