平成26年4月25日(金) 第1355回 経営者モーニングセミナー
時間:AM6:00~7:00
会場:ホテルガーデンパレス 2階 錦
(熊谷市佐谷田3248 TEL048-525-7777 )
テーマ:「百年企業を目指して」
講話:一般社団法人倫理研究所 法人レクチャラー
(株)三奥屋 代表取締役
山形県倫理法人会 相談役
東日本大震災のときは私は都内にいました。
翌日なんとか山形に戻り、店舗のある仙台に入り、社員の安否を確認しました。
幸い山形は震災の影響をあまり受けなかったので、
お店のある仙台方面に必要な物資を運びました。
私の住んでいる米沢地区は新潟からの送電なので、停電はしませんでした。
しだいに事業を再開していくわけなのですが、
家族が大変だとか、無理して会社に出てくる必要はない、
来れる人でやっていこうということにしました。
何日も休んでしまって、給料はどうなるのか?と社員にも聞かれましたが、
休んだ分もすべて給料を支払いました。
結局仙台の店舗は2ヶ月くらいお店を休みましたが、社員が本当にがんばってくれ、
その年の売り上げは落ち込むことはありませんでした。
漬物の原材料を海外に頼っていた時期がありましたが、
15年前にそれを辞めました。
売り上げは落ちましたが、もう一度原点にかえろうと思いました。
10年かけてすべて国産の原料にしました。
日本全国どこにでも伝統野菜というものがありますが、
ほとんどが忘れ去られてしまったりしている中、
一番残されているのが山形であります。
商品は地域伝統の家庭料理、山形特産の漬物、惣菜などにこだわり
ものづくりをやっております。
山形は京都に次いで百年企業が多い県であります。
百年以上続く会社は山形にはたくさんあります。
百年企業とは何か、というと私は「品格」だと思います。
そして誠実でなくてはなりません。
品格があり、行動が伴う誠実な企業。
そして社会に貢献していく会社でありたいと思います。
本日も講話をしていただきます。
日本創生をするためには地域の創生が不可欠であります。
地域の創生のためには、企業の創生がまた不可欠であります。
山形県の高畠町で大きな漬物屋さんを営む近さんのお話を聞いて
いろいろと考えさせられました。
最近普及で何社か回ったのですが、あるお菓子屋さんで、
地域の住民が途切れることなく訪れ、そこではすぐにお茶が出てくる。
そして、別のスペースでは出来立てのシュークリームやコーヒーが出てきて、
おいしく食べられる。
窓の外には豊かな緑があり、
まるでフランス料理をいただくような雰囲気がある。
ここで売っているのは100円のお菓子ではなく、安らぎだったり、
素敵な時間であったり・・。
ただおいしいだけではなかなか売れない。
近さんも山形で漬物だけを売っているのではなく、
しっかりと顧客の創造を追求していく姿があるからこそ、企業の繁栄
地域の創生があるのかなぁと感じました。
会員スピーチ:日向 俊夫 (株式会社 三和ペイント)
後継者倫理塾で塾長をやれせてもらっていますが、
我ながら本当にいい塾だなぁと思っています。
まず取り組むのが自分のことを徹底的にわかってもらうことから始めています。
中国のことわざで
「鳥は、風が見えない。魚は水が見えない。人は自分が見えない」
という言葉があるそうです。
自分はどういう考えがあるのか、自分はどういう行動をしているのか、
まずそれをわかってもらった上で、「気づき」として変革に繋げるようにしています。
まずは、自分を見つめるきっかけになればと思っています。
塾生さんは本当に成長していきます。
別人のように変わっていきます。
しかし、その根底にあるのは「感謝」だと思います。
昨晩も大酒を飲んでも血圧が少し上がるくらい私は体が丈夫です。
この塾を通して思うのですが、自分の親には本当に感謝しています。
本日の参加者 : 22社22名
文責:押田 大助(株式会社 中央園芸)