ランナーズ online
2024年2月29日
大会に参加するにあたり、当日にランナーが気になることの一つは「トイレ」ではないでしょうか。レース前に済ませてスッキリした状態でスタートラインに立ちたいものですが、中には一度済ませても再び尿意が襲ってくるランナーもいるようです。そこで、サブスリーランナーである内科専門医・肝臓専門医の北原拓也先生に対策を教えてもらいました。
「膀胱は普通、300~500㏄の尿を溜め込めますが、冷えるとぎゅっと縮まって容量が減ってしまいます。モルモットを使った実験では容量が6割程度に減るという結果が出ています」
つまり、身体が冷えると尿を180~300㏄しか溜められなくなるので、いつもより早めに尿意を感じるそうです。
「冷えると身体全体の血管が縮こまって血液量が増えます。すると腎臓は血液のボリュームを減らすため、尿をじゃんじゃんつくろうとします」
つくられる尿が1.5倍に増えるという論文もあるそうです。これらの現象を抑えるには、スタート前に下腹部を冷やさないことが重要。なるべく温かい格好でスタート時間に備えた方がいいそうです。上着を脱いでからもポンチョ、手袋、アームウォーマーを身につけ、カイロや腹巻きで温めたり、下腹部にワセリンを塗ったりするのも効果的です。
また、尿意は “山” と “谷” を繰り返します。一度襲ってきては、しばらくすると消え、そしてまた第2波がきます。
「最初の山を越えたら我慢してはどうでしょうか。走り続けて身体が温まれば、膀胱の容量が増えるので尿意が消える可能性もあります」
----- 引用ここまで -----
私が先月参加した「さいたまマラソン」
時間をロスしたくない思いから、スタート前に何度もトイレに。
身体が冷えると、畜尿機能が低下するなんて。
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