漂う風を愛してタンポポの綿毛は漂っているのにときどき不安になって大地に根を下ろすでも生活の倦怠に絶えられず再び綿毛となって旅に出るとりどりの言葉が撚り合わされた思考の上昇気流に身をまかせ果てしなく漂う土の暗がりを忘れてタンポポの綿毛はどこへ行くのだろう風をとらえて漂い続け誰も知らない地平を越えることタンポポの綿毛は夢見る見知らぬ山脈を越え根を下ろすたびタンポポは新しい風を待ちわびるそう、今こそ綿毛は気付くのだ愛しているのは風ではなくまだ見ぬ地平の果てなのだと