吉野朔実さん主催の

「シネマ・トライアスロン」という

伝説の企画があるんですが

アレは一日5~6本観るんだったかな。

(少し調べてみたら平成元年の企画でした

リアルタイムで読めて幸せだったなあ・・・)



そうは言っても

「一日三本」も

相当ですよね。

さすがに久しぶりでした。



一本目は

時節に乗りまくったコチラ




村上春樹さんに関しては

この事をきっかけに

この時に言及しているんですけども

そういう訳で

「イヤな予感がする」とも思っていたんです

3時間だし

(ムラカミ的な理由で長時間はちょっと・・・)。

要すると

ハマる人にはめっちゃハマるけど・・・

という。



結論から言うと
3時間、
充実していました。
多分ですけど
ムラカミ原作は「素材」なのですよね
劇中のチェーホフと一緒で。
それだけ「脚色」が充実していたと思います
(「思います」というのは原作未読だから)。
確かに時折
「ムラカミ的世界観」が顔を出して
ああああとも感じたんですけれども。
この話に関しては
個人的に違和感がある
「ムラカミ的ファンタジー」に
ある程度の「根拠」がありました。
劇中多言語劇も面白かったです。
言語の一形態としての「手話」に
興味を持ちました。


んで、
二本目なのですが。



コチラは

事前に友達に勧められたんですが

元々テレビアニメシリーズの映画化。

つまり

本編を予習しないと話にならん

という事で事前に

アマゾンプライムで観ました。

コレねー

一話だけ観てもダメで

13話で成立するサスペンス・ミステリー。

闇が深くてリタイヤしそうにもなりつつ

(痛々しくて見てられないんだもの・・・

勧めてくれた友達は

愛され体質の素敵な女性だから

客観的に面白がれるんだ!と

僻み根性まで出る始末)

あっという間にハマりました。

途中で

「なんでアニメなんだ、実写でもいいやん」

と感じたくらい

良くできたストーリー。

(「途中で」というのがミソ)

結果的には

映画版は

ほぼ「本編の要約版」だったので

13話観るのがめんどくさい人にはオススメです

(観た方がいいとは思うけど)

本編に無かった「結末」もあったけど

個人的には観ても観なくても良かったかな(笑)

1200円(ファーストデイ)でよかったね

という友達との結論でした。



そして

「三本目は食事してからの気分で決めよう」

(観ない選択肢もアリ)

という話だったのですが

二本も面白かったけれど

「デトックスが足らんね」

「泣きに行こう」

と20時半から観に行ったのが

コチラ




ボーボー泣かされる気満々だったのですが・・・


結局
全然泣けませんでした。
映画館だと多少の自制が効く、
というのもあるんですが
家で観てても多分・・・。
コレは私より涙脆く愛がある
友達も同意見でした。
良い意味で
「泣かせにかかる」演出では無かった、
という事ですね。

命が尽きる悲劇にフォーカスすれば

いくらでも泣かせられるんでしょうけれど

(それが目的の映画があっても良いと思います

デトックス気持ち良いですし)

限りある命の充実を

誰の側にも平等にある

四季に乗せて淡々と描いていました。

そこまで「恋愛映画」とも

観れなかったかなあ。

まあ私は

愛のある(しつこいな)友達とはまた違う

ヒネクレた見方をすると

主人公、

家族にも友達にも恋人にも才能にも美貌にも

(コレはたまたま女優さんが・・・)恵まれて

結構充実してるやんけ

と思っちゃうんですよね・・・。

誤解を恐れず言えば

愛の無い長生きよりも・・・

なんて考えてしまうのですよね

すみません、闇が深くて(笑)。



そうは言っても

充実していますので

ご安心を

(誰も心配していませんよ)。

今もしかしたら

人生で一番幸せとちがうやろか。

愛ある友達と

映画やお食事

色々と話も訊いてくれて

ありがとう。

忌憚なく「自分の話」が出来る
数少ない友達です。